青森県から岩手県にかけて親しまれてきた「南部せんべい」ですが、その伝統の味がスイーツとして進化し、情報番組「アサイチ」でも紹介されるなど、注目を集めています。この記事では、菓子製造販売のしんぼりが手掛ける「チョコQ助」と、老舗の岩手屋が手掛ける「チョコ南部」の2つについてリサーチしましたので紹介します。
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菓子製造販売「しんぼり」の人気商品「チョコQ助」
しんぼりについて
昭和30年代に青森県八戸市で和菓子の行商からスタートした「しんぼり」は、創業者の新堀和子氏が朝市で大福餅やまんじゅうを売り歩いたのが始まりです。
1989年に法人化され、現在は八戸市の市場「八食センター」内に直営店を構えています。「豆しとぎ」や「つるこまんじゅう」など、地元の味を大切にした和菓子を販売しています。
大人気商品「チョコQ助」誕生の背景と特徴
2020年春、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減し、しんぼりが販売していた南部せんべいの売り上げはほぼゼロになってしまいました。
その背景にあったのは、観光土産向けの商品だったため、需要が一気に縮小してしまったのです。そんな中、第二製造課の田村弘文氏(現課長)が「コロナ禍でも売れる商品を作ろう」と開発に着手し、チョコレートを活用した「若い世代にも楽しんでもらえるスイーツ」を目指して誕生したのが「チョコQ助」です。
名前の由来は、割れたり欠けたりした規格外の煎餅を指す「久助(きゅうすけ)」から命名されました。
南部せんべいに線状にチョコレートをかけることで、甘さと塩味のバランスを絶妙に仕上げているのが特徴です。さらに、久助を利用することで価格を抑え、手軽に楽しめる商品となりました。
まさに、ピンチから生まれた商品と言えますね。
チョコQ助は以下で購入可能です。(PR)
大ヒットまでの道のりと現在の生産体制
2021年3月、八戸市の直営店で販売開始すると、初日に用意した200個が即完売しました。
世間では、「気付いたら1袋完食」「また買いたいが、いつも売り切れ」などの声が広がり、SNSや口コミで人気が急上昇しました。
その結果、生産が追いつかず、夏は猛暑でチョコの固まりが悪くなり、約2か月間の製造休止をするに至りました。しかし、2024年2月に冷却設備を強化した第2工場を建設し、約830平方メートルの広さを持つ新工場は、従来の約5倍の製造スペースを確保し、大人気となった需要に応えられる体制を整えました。
田村氏は「コロナ禍で一人で出勤していた頃を思うと信じられない。『Q助』が立派な工場を生み出してくれた」と語り、その成長に感慨深さをにじませています。
購入場所と評判
「チョコQ助」は、しんぼりの直営店(八食センター内)で購入可能です。甘じょっぱさがクセになる味わいで、幅広い世代から支持されています。お土産や自分へのご褒美にぜひ試してみてください。
しんぼり八食センター
住所:青森県八戸市河原木字神才22-2
電話:0178-28-9321
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岩手屋が手掛ける「チョコ南部」とは?
岩手屋について
岩手屋は長年にわたり南部せんべいを製造してきた老舗で、伝統を守りながらも新たな挑戦を続けています。その一環として誕生したのが「チョコ南部」です。子どもや女性にも親しんでもらえるお菓子を作りたいという思いから、チョコレートを使った商品の開発がスタートしました。
「チョコ南部」の特徴とラインナップ
「チョコ南部」はクラッシュした南部せんべいを、ピュアチョコレートでコーティングした冬春限定(10月~5月販売)のクランチチョコで、ザクザク食感と濃厚な甘さが魅力です。子どもや女性にも親しんでもらえるお菓子として開発され、以下の多彩な商品ラインアップが展開されています。
チョコ南部(定番)
落花生せんべいをクラッシュし、ピュアチョコレートで包んだ冬春限定の人気商品です。
ザクザクとした食感とチョコの甘さが絶妙です。

生南部サブレ(チョコ)
しっとりした生地にほんのり甘いチョコクリームを挟んだサブレです。
冷やして食べるとさらにしっとり感が増し、デザートにも最適です。

割りしみチョコせんべい
割れたせんべいにホワイトチョコを染み込ませた洋風スイーツです。
口に入れるとじんわり広がる甘さが特徴です。

チョコ南部プレミアムとは?
「チョコ南部プレミアム」は、チョコレートと南部せんべいの融合において、素材選びから製法に至るまで徹底的にこだわり抜いた逸品です。
こだわりの素材と製法
厳選されたチョコレート
産地にこだわり、最高品質のカカオを使用しています。
コートジボワール産をはじめとした厳選素材で、濃厚で深みのある味わいを実現しています。
南部せんべいの加工
一度焼き上げた南部せんべいをあらゆるサイズに刻み、商品ごとに食感と風味が最適になるよう調整しています。
3mm以下の細かいクラッシュから粗めのカットまで、商品に合わせて多彩なバリエーションを採用しています。
デザインとパッケージへのこだわり
商品パッケージやディスプレイには、岩手県二戸市の浄法寺漆器、南部鉄器、プラム工芸などを活用しており、伝統工芸の美しさと共に、見た目でも特別感を演出しています。
味の監修 – 世界で活躍するショコラティエ・猿舘英明氏
「チョコ南部プレミアム」の味の監修は、岩手県二戸市出身で世界的に評価されるショコラティエ・猿舘英明氏が担当されています。
豊かな経験と知識をもとに、チョコレートと南部せんべいのバランスを極限まで追求しています。
この監修により、南部せんべいとチョコレートの究極の融合が成り立っているのかもしれませんね。
猿舘英明(Hideaki Sarudate)氏のプロフィール
- 出身地:岩手県二戸市
- 生年:1974年生まれ
- 主な受賞歴:
- 2003年:「ガストロノミックアルパジョンコンクール」準優勝
- 2004年:「ガストロノミックディジョンコンクール」チョコレート部門(味審査)1位
- 2014年:フランスC.C.C.チョコレートガイドブック「セレクションジャポン」で5タブレット(五つ星)獲得、日本人枠最高評価の98点を獲得
猿舘氏の手がける「チョコ南部プレミアム」は、素材の深みと伝統が調和した唯一無二の味わいが魅力です。今後も岩手県産原料とのコラボレーションを強化し、その豊かな価値を全国へ発信していくとのことです。
チョコ南部プレミアムの商品ラインナップ
Tablet Choco(タブレット・チョコ)【6枚入】
なめらかなミルクチョコに、3.06mm以下に刻んだ胡麻の南部せんべいを加え、キャンディコートしたローストアーモンドをブレンドしたものです。
岩手県産「のだ塩」や宇治抹茶、スパイスがエキゾチックな風味を演出しています。
なんと!国際味覚審査機構(ITI)で7度目の三ツ星を受賞し、ダイヤモンド味覚賞も獲得した逸品です。
チョコ南部アイス
コートジボワール産のカカオを使ったチョコレートに、約3mmに刻んだ胡麻入り南部せんべいをブレンド。チョコの濃厚さとせんべいの食感が楽しめる贅沢なアイスです。
Star Peanut(スターピーナッツ)
焦がしチョコとビスケットを組み合わせた、まめごろうを進化させたチョコ南部バージョン。香ばしさと甘さのハーモニーがクセになります。
チョコ南部premiumの購入方法
チョコ南部premiumは、オンラインでは公式サイトから購入できます。
公式サイト:チョコ南部PREMIUM
実際に購入する場合には、直営店:北のチョコレート工場&店舗 2door(ツードア)で購入できます。
北のチョコレート工場&店舗 2door(ツードア)
住所:岩手県二戸市石切所字荒瀬65-3
電話:0195-22-2222
営業時間:10:00-18:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
※社内行事、研修などによる休みあり。
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南部せんべいのスイーツ化についてのまとめ
青森県の伝統菓子「南部せんべい」は、スイーツとして生まれ変わり、地元住民や観光客の心をつかんでいます。南部せんべいがスイーツへと進化した背景には、地域の伝統を守りつつも時代のニーズに応えたいという思いがあるようです。岩手屋の「チョコ南部」は老舗ならではの安心感と味わいが魅力で、しんぼりの「チョコQ助」は困難な時期を乗り越えて誕生した挑戦の結晶です。両商品とも甘さと食感が絶妙で、手土産や自宅でのティータイムにぴったりの逸品です。
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