【ザワつく!】職人技が光る「鍋島緞通」とは?歴史や特徴、価格・体験・全国の段通情報まとめ

『ザワつく!金曜日』で「職人の技が光る段通」として紹介されました、佐賀県の伝統工芸品「鍋島緞通」は、美しさと耐久性を兼ね備えた格式高い敷物として知られています。この記事では、鍋島緞通とはどのようなものか?その歴史や特徴、価格、佐賀での体験情報に加え、全国の段通メーカーや手に入れ方の選択肢までまとめました。
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段通とは?絨毯との違い

「段通(だんつう)」とは、手織りで仕上げられる敷物のことを指します。そうなると、「段通って絨毯と何が違うの?」と思う方も多いかもしれません。私もそう思い、調べてみました。
どちらも床に敷く織物ですが、文化や用途、作り方に明確な違いがありますので、以下にまとめます。

段通(緞通)は“日本の伝統的な敷物”

段通は中国から伝わった技術をもとに、日本の畳文化に合わせて進化した和風の床敷物といえます。手織りで仕上げられており、毛足がなく、薄くてしっかりした質感が特徴です。
茶室や床の間などで使われることも多く、正座や礼法といった日本的な動作に馴染むよう工夫されています。

絨毯(カーペット)は“洋風の生活向け”

一方絨毯はというと、中東や中央アジアが起源で、厚みのある「パイル織り」でふんわりとした感触が特徴です。洋室やリビングで使われることが多く、歩いたり寝転んだりといった洋式生活に適した柔らかさがあります。

違いをざっくり比較!

項目絨毯(カーペット)緞通/段通
起源中東・中央アジア中国→日本
織り方パイル織り(毛足あり)綴織(毛足なし)
特徴柔らかく厚い薄手でしっかり
主な場所洋室・ホテルなど和室・茶室など
文化背景宗教・装飾重視礼法・武士文化と結びつく

このように、段通は和の空間に、絨毯は洋の空間にそれぞれフィットするように作られていると言えます。鍋島段通は、まさにこの日本独自の美意識と暮らしの文化が反映された逸品といえます。

鍋島緞通とは?佐賀藩ゆかりの格式高い織物

歴史と起源

鍋島緞通の起源は、今から300年以上前の江戸時代の元禄年間(1688年~1704年)にまでさかのぼります。
段通の織物技術は、中央アジアからトルコ、中国を経て、日本の佐賀の地に伝わったとされており、その伝承は今も地元の歴史に深く刻まれています。

一人の農民と“外国人の技術”がもたらした誕生の物語

佐賀市扇町にある苗運寺(びょううんじ)には、明治17年に建てられた「緞通碑」があります。そこには鍋島段通の誕生にまつわる逸話が記されています。

それによると、農業を営んでいた古賀清右衛門という人物のもとに、かつて外国人から「氈(せん)」の織り方を教わったという使用人がいました。
ある日清右衛門は、使用人にその技法を織らせてみましたところ、たいへん美しい出来栄えだったため、清右衛門自身が学び、さらに周囲の十二軒にも技術を伝授したといいます。

この“庶民の手”から始まった織物の話は、やがて佐賀藩三代藩主・鍋島綱茂(つなしげ)の耳にも届きます。そしてその出来栄えを見て感銘を受けた綱茂は、扶持米(生活を支えるための米)を与えて技術を保護し、鍋島段通は藩の御用敷物として正式に採用されることになるとともに、一般への売買が禁止されるに至りました。

この頃、段通は「扇町紋氈(せんちょうもんせん)」「花毛氈(はなもうせん)」と呼ばれており、素材には佐賀県白石町の干拓地で育てられた上質な綿が使用されていたと伝えられています。

明治時代以降、一般流通と近代化へ

明治時代になると、それまで藩専用だった鍋島段通は一般への販売が解禁されます。特に実業家・大島貞七がその販路を拡大し、1873年(明治6年)にはウィーン万国博覧会にも出品されるなど、世界に向けてもその価値を示すこととなりました。

続く大正時代には、「吉島正敏商店(大正元年創業)」や「原田商店(大正7年〜昭和30年頃)」といった段通製造販売を専業とする商店が登場し、産業としての基盤も確立されていきます。

現代まで続く“御用の格”と“洗練の技”

こうして始まった鍋島段通の歴史は、300年以上経った今もなお、「佐賀藩御用」という格式と、手仕事に宿る洗練された技術を継承し続けています。
と江戸から明治、大正、昭和、平成そして令和へと、時代を超えて受け継がれる織りの技は、佐賀の誇る文化財として、今も静かに、そして力強く人々の心を魅了しています。

特徴と魅力

経糸に綿、緯糸に麻または絹を使用しており、表裏の模様にほぼ違いがないほど丁寧な仕上げがなされています。伝統的な和柄デザイン(唐草模様、鳳凰、松竹梅など)が施され、耐久性が高く、100年以上使えるものもあると言われています。

鍋島緞通を購入・体験できる場所

鍋島緞通 吉島家(佐賀市赤松町)

住所:佐賀県佐賀市赤松町1-28
電話:0952-24-0778
公式HP:鍋島緞通吉島家|鍋島段通
(オンライン販売:オンラインショップ|鍋島緞通吉島家|鍋島段通

本家鍋島緞通(佐賀市大和町)

住所:佐賀県佐賀市大和町大字梅野209-1
電話:0952-37-8546
公式HP:本家鍋島緞通 吉島伸一鍋島緞通株式会社 | 手織りの技を唯一、今に伝える鍋島緞通の本流
(オンライン販売:オンラインショップ:本家鍋島緞通 吉島伸一鍋島緞通株式会社

佐賀県佐賀市
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展示会で見る

公式サイトの展示会を確認してみると、近場で開催されていることもあるかもしれません。
展示会のご案内|鍋島緞通吉島家|鍋島段通

ちなみに令和7年4月時点では、

  • 伊勢丹浦和店(埼玉県さいたま市):令和7年4月9日(水)〜令和7年4月14日(月) 10:00~19:00
  • 八木橋百貨店(埼玉県熊谷市):令和7年4月16日(水)~4月21日(月) 10:00~18:30
  • 大宮タカシマヤ(埼玉県さいたま市):令和7年5月14日(水)~5月19日(月) 10:00~19:00

鍋島緞通の価格は??

オンラインショップを確認してみたところ、以下のような価格となっています。

手織り
91×191㎝のもので1,320,000円
70×120㎝のもので660,000円
60×90㎝のもので429,000円

手刺繍
90×180㎝のもので605,000円
70×120㎝のもので341,000円
60×90㎝のもので220,000円

かなり高価なものであることが分かりますね。
それでも、手作業で作られていることや高品質であること、伝統ある製法であることなどから考えると、価格以上の価値があるのではないかと思います。

佐賀市で訪れたい!鍋島藩ゆかりの観光スポット

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さて、ここまで鍋島緞通について見てきましたが、鍋島段通の背景を知るのであれば、佐賀藩関連の観光地めぐりもおすすめです。

佐賀城本丸歴史館

佐賀の鍋島藩十代藩主である鍋島直正が建てた、佐賀城の本丸御殿の一部を忠実に復元しています。
館内は、幕末から明治維新にいたる歴史を伝える歴史博物館になっています。

佐嘉神社

学問の普及や、さまざまな偉業を残した佐賀の鍋島藩十代藩主である鍋島直正と、十一代藩主直大を祀った神社です。文化、学問、交通の神さまとして崇められています。

徴古館

鍋島家ゆかりの美術品や調度品などの資料を展示しています。

隔林亭

鍋島直正の別荘としてつくられた神野御茶屋を、わずかな資料をもとに復元した茶室です。

鍋島藩については、こちらの記事でまとめています。
鍋島藩の歴史とは?佐賀を治めた名家のルーツと功績についてリサーチ!!

佐賀の名産・ご当地グルメも要チェック

  • シシリアンライス:ご飯×肉×野菜×マヨネーズの佐賀発の洋風丼。
  • 有明海の珍魚(ムツゴロウ、クチゾコ、ワラスボなど)
  • 佐賀牛:全国でもトップクラスの霜降り和牛。
  • 三瀬そば:風味豊かな山間の名物そば。
  • 地酒:佐賀の酒蔵めぐりも人気。

鍋島段通以外の段通メーカー&選択肢

山形緞通(オリエンタルカーペット株式会社)

皇居や京都迎賓館に納入実績あり 山形県山辺町 公式サイト:https://yamagatadantsu.co.jp

丹後緞通(丹後テクスタイル)

京都府京丹後市 和洋に合う緞通を展開 公式サイト:https://tango-tex.co.jp

米沢緞通(滝沢工房)

山形県米沢市 小型・現代風の段通も人気 公式サイト:https://www.yonezawadantsu.jp

手頃な価格で買える段通の選び方

高級な段通が多い中、手の届く価格帯の商品もあります。

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オンライン購入時の注意点

初めて段通を購入する場合は、以下の点に気をつけましょう。

1. 素材と製法をチェック
手織り or 機械織り? 綿・麻・絹の使用有無や製法の詳細記載があるか確認しましょう。

2. サイズを事前に確認
畳や玄関のサイズに合うか確認しましょう。

3. 返品・交換ポリシー
高額商品は返品不可が多いため要確認です。

4. 信頼できるショップで購入しましょう。
評判のよい公式ショップや老舗店がおすすめです。

まとめ

鍋島緞通は、職人の技と日本の美意識が詰まった伝統工芸品です。佐賀まで足を運ぶことで、その魅力を五感で味わうことができますが、全国には他にも段通を扱う信頼あるメーカーが存在し、オンラインでの購入も可能です。
『ざわつく金曜日』をきっかけに、段通に興味を持った方は、ぜひ自分のライフスタイルに合った一枚を探してみてください。部屋の空気が一気に変わる、“本物の布”との出会いが待っています。

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