宮城県浦戸諸島の寒風沢島・朴島・石浜・桂島をそれぞれリサーチ！！それぞれの魅力と楽しみ方について紹介！

1. 寒風沢島（さぶさわじま）：歴史と自然が調和する島

寒風沢島は江戸時代、伊達藩の江戸廻米の港として多くの船や物資が行き交い、大いに栄えました。島にはその名残を感じさせる史跡が多数残っています。

• 十二支方角石: 天保年間に設置されたこの方角石は、船の進行方向を確認するために使われたとされています。直径45cmの石には十二支が刻まれており、当時の技術の高さを感じさせます。

• しばり地蔵: 遊郭があった時代に遊女たちが船出を止めるため、荒縄で縛ったとされる地蔵。荒縄の跡が今も残る地蔵は、歴史的な浪漫を伝えています。

• 砲台跡: 太平洋を望む高台に位置し、慶応3年に設置された「加農砲」の遺構が見られます。砲台跡からは、壮大な海の景色も楽しめます。

• 寒風沢海水浴場: 遠浅で波が穏やかなビーチは、夏のレジャーにぴったりです。震災後の復興が進んでいますが、砂浜の美しさは変わらず、周囲にはハマヒルガオやハマエンドウが咲き乱れます。

• 田園風景: 島南部には懐かしい日本の農村風景が広がり、稲作が行われています。秋には天日干しの稲が並び、フォトジェニックな景観が楽しめます。

寒風沢島には民宿「外川屋」と「潮陽館」があります。どちらも地元の海産物を使った料理が楽しめ、特に新鮮な牡蠣や海苔を使った料理は絶品です。
こちらの民宿は、営業期間が限られていることもあるため、事前に直接問い合わせをしましょう。
予約をすれば、昼食だけとることも可能だそうです。

寒風沢島

朴島は春になると、島全体が菜の花に包まれます。菜の花畑は地元の人々が丹精込めて育てたもので、松島白菜の種の生産にも利用されています。丘からは海と菜の花が織りなす絶景を眺めることができ、訪れる人々を魅了します。

• 弘安の碑: 鎌倉時代に建てられた供養碑で、朴島の歴史の古さを物語っています。碑文には風化が進んでいますが、当時の文化や信仰が感じられます。

• 宝島伝説: 江戸時代、伊達藩の宝物が隠されていたという伝説が残る島です。この伝説が「宝島」という別名の由来とされています。

朴島は牡蠣の養殖が盛んで、特にミネラル豊富な海域で育てられる牡蠣は、濃厚な味わいが特徴です。お土産には、新鮮な牡蠣や加工品が人気です。

津森山は標高60.1mと浦戸諸島で最も高い山で、ハイキングコースが整備されています。頂上付近には「雨降石」と呼ばれる大きな石があり、天候観測や雨乞いの儀式が行われたとされています。

戊辰戦争の際に幕府艦隊が寄港したとされる石浜漁港は、歴史的な背景を持つ場所です。現在もワタリガニやシャコなどの刺し網漁が行われており、新鮮な魚介が水揚げされています。

明治期に塩竈築港を支えた白石廣造氏の邸宅跡では、当時の繁栄を偲ばせる石燈籠や礎石が残されています。島の発展に貢献した人物の功績を感じられるスポットです。

• 仁王島展望台: 松島湾を守るようにそびえ立つ奇岩「仁王島」を眺められるスポット。長い年月をかけて自然が作り上げたその姿は圧巻です。

• 松崎神社とタブの森: この地方が北限とされるタブノキの群生が見られる神社で、神秘的な雰囲気が漂います。

桂島の南海岸に広がるビーチは、白い砂浜と透明度の高い海が特徴です。毎年7月中旬から8月中旬に営業し、家族連れや観光客で賑わいます。

桂島には「鬼ヶ浜」と「スターボード」というペンションがあります。どちらも松島湾の美しい景色を楽しめる絶好の立地で、新鮮な海産物を使った料理が自慢です。
こちらの民宿は、営業期間が限られていることもあるため、事前に直接問い合わせをしましょう。
予約をすれば、昼食だけとることも可能だそうです。

桂島（桂島地区）

寒風沢島、朴島、石浜、桂島は、それぞれに個性豊かな魅力が詰まった島々です。歴史や自然、グルメ、宿泊施設など多彩な楽しみ方があり、何度訪れても新たな発見があります。ぜひ各島を巡り、浦戸諸島の奥深い魅力を体感してください。