野々島は浦戸諸島の中心的な島で、観光と生活の拠点としての役割を担っています。美しい自然と歴史的スポットが点在し、島全体が穏やかな雰囲気に包まれています。本記事では、野々島の観光地、歴史、アクセス情報、特産品まで詳しくご紹介します。
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野々島の概要と歴史
野々島は浦戸諸島の中央に位置し、塩竈市役所の支所や宿泊研修施設「ブルーセンター」、浦戸診療所などが設置されている島です。面積は0.56㎢で徒歩や自転車で気軽に巡ることができます。
歴史的背景
江戸時代には松島湾内の物流拠点として重要な役割を果たしていました。また、熊野神社には隠れキリシタンが祀ったとされる「キリシタン仏」が残り、かつて密貿易や宗教的な隠れ里であった痕跡が見られます。さらに島内に点在する「洞穴群(ボラ)」は、防空壕や密貿易の倉庫として使われたという伝承があり、島全体が歴史的ミステリーに包まれています。
野々島の観光スポット
(1)熊野神社と椿のトンネル
野々島の観光の中心ともいえる熊野神社は、大巳貴命(おおなむちのみこと)を祀る由緒ある神社です。社殿の奥に安置されている「キリシタン仏」は、隠れキリシタンが祈りを捧げた貴重な遺物で、その歴史的価値は非常に高いです。
春になると神社周辺の椿の木がトンネル状に咲き誇り、赤い花が足元を彩る幻想的な景色が広がります。椿のトンネルは、特に春の訪問者にとって必見のスポットです。
(2)洞穴群(ボラ)
野々島を歩くと、至るところで洞穴(地元では「ボラ」と呼ばれる)を見ることができます。これらの洞穴は、密貿易で得た財宝を隠した「内海長者」の伝説や、防空壕、倉庫として使われた歴史を持ちます。特に観音堂周辺には、多数の洞穴が密集しており、その神秘的な雰囲気は訪れる人々を引き込みます。
(3)千代崎展望台
野々島桟橋から徒歩約15分の場所にある展望台で、松島湾の美しい景色を一望できます。晴れた日には、対岸の陰田島(おいらん島)の直立した奇岩や松島湾の小島が織りなす絶景を楽しむことができます。展望台までのハイキングコースは、緑に囲まれた道で心地よい散策が可能です。
(4)野々島海水浴場(柳浜)
桟橋から歩いてわずか5分の場所にある遠浅で波静かな海水浴場です。震災後は営業を休止していますが、散策やピクニックには最適な場所です。海水浴場から続く防波堤沿いの道は、島の自然を楽しむ散歩道として人気があります。
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名産品・お土産
野々島では、新鮮な海産物が特産品として人気です。特に以下の名産品が注目されています。
• 牡蠣: 松島湾で育まれる牡蠣は、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。生食や焼き牡蠣用として販売されています。
• 海苔: 松島湾の恵みを受けた野々島産の海苔は香りが良く、お土産に最適です。
• ハーブ製品: 野々島フラワーアイランド構想の一環で作られるラベンダーやハーブを使ったアロマ製品、キャンドルなどもおすすめです。
アクセス情報
野々島へのアクセスは塩竈市の「マリンゲート塩釜」から市営汽船を利用します。所要時間は約20分で、定期船が1日に数便運航しています。
島内では徒歩や自転車での移動が便利で、主要な観光スポットは徒歩圏内にあります。また、野々島と隣の寒風沢島を結ぶ渡し船も利用できます。
宿泊情報
野々島には宿泊施設がありませんが、隣の寒風沢島や桂島での滞在がおすすめです。寒風沢島の「外川屋」や「潮陽館」、桂島の「鬼ヶ浜」や「スターボード」では、新鮮な魚介類を使った料理とともに、島の暮らしを体験できます。
浦戸諸島での滞在には以下の宿泊施設がおすすめです。
こちらの民宿は、営業期間が限られていることもあるため、事前に直接問い合わせをしましょう。
予約をすれば、昼食だけとることも可能だそうです。
寒風沢島
業種 | 施設名 | 電話 | 住所 |
民宿 | 外川屋 | 022-369-2359 | 塩竈市浦戸寒風沢字湊136-3 |
民宿 | 潮陽館 | 022-369-2437 | 塩竈市浦戸寒風沢字湊85 |
桂島(桂島地区)
業種 | 施設名 | 電話 | 住所 |
ペンション | 鬼ヶ浜 | 022-369-2311 | 塩竈市浦戸桂島字鬼ケ浜24-1 |
ペンション | スターボード | 022-369-2235 | 塩竈市浦戸桂島字鬼ケ浜36-1 |
浦戸諸島の野々島についてのまとめ
野々島は歴史的スポットと自然が融合した魅力的な島です。特に春の椿のトンネルや熊野神社の歴史的遺産、洞穴群の神秘的な雰囲気は訪れる価値があります。ゆっくりと島を散策し、地元産の新鮮な味覚を楽しむ旅をぜひ計画してください。
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