ファイテン筋膜スクレイパーの使用法。リンパの流れを意識することで効果増大!

ファイテン筋膜スクレイパーを利用することで筋膜へのアプローチができるわけですが、筋膜スクレイパーを皮膚の上から当てて筋膜にアプローチができるということは、その間にあるリンパへの影響もあるのではないかと思い、リンパの流れに沿って行った時の結果と、リンパの流れに逆らって行ったときの結果と比較する実験してみました。結果として、リンパの流れに沿って行った方が可動域の拡大が得られましたので、以下にまとめます。

リンパ管とは

血液が流れる欠陥に対して、リンパ液が流れる管をリンパ管と言います。リンパの流れは、血管のように心臓から動脈で全身に送り、静脈で心臓に戻すという循環ではなく、末梢から一方通行の流れとなっています。
血管との違いは、血管よりも壁が薄く透過性が高いため、分子の大きいたんぱく質や病原体、老廃物なども一緒に流れます。

リンパを流すことで得られる変化

筋膜スクレイパーの話に入る前に、まずは皮膚の上から手を使ってリンパの流れに沿って軽く皮膚を動かすことでどのような変化が得られるかというと……

☆可動域の拡大
☆筋出力の増大
☆浮腫の軽減
☆自覚的に軽さが出る
など

逆にリンパの動きに逆らって皮膚を動かすと……

☆可動域の減少
☆筋出力の減少
☆自覚的に重さが出る。
など

このような変化が出てきます。

これは、リンパの流れが悪くなることで、可動域や筋出力が悪くなり、体も重くなります。そのようなときにリンパの流れを整えることで、本来の可動域や筋出力、身体の軽さが得られるということが言えます。

ここで疑問が起こりました。
皮膚の上から往復させる筋膜スクレイパーですが、果たしてリンパによる影響が引き起こされるのではないだろうか??

そこで実験してみることにしました。

実験方法と結果

1、何もしない状態で肩の屈曲(バンザイ)をしてその可動域の変化を確認します。

2、手でリンパに逆らうように皮膚を動かして肩の屈曲をします。
  ⇒可動域減少(リンパの流れの阻害)

3、手でリンパの流れを促すように皮膚を動かして方の屈曲をします。
  ⇒2の効果を打ち消して、1の元の状態よりも可動域が拡大(リンパの流れが整う)

4、3の状態で筋膜スクレイパーをリンパに逆らうように1回だけ使用。
  ⇒可動域減少するが、1の元の状態よりは良い。(リンパの流れは阻害されるが、筋膜は整うと考えられます。)

5、4の状態でリンパの流れを促す方向に筋膜スクレイパーを1回だけ使用。
  ⇒手でリンパの流れを整えた時よりもさらに可動域拡大(リンパの流れも筋膜も整う)

6、5の状態で、リンパの流れに逆らうように筋膜スクレイパーを1回だけ使用。
  ⇒可動域減少(角度計を使用していないため、直前意外との比較は難しいが、5の状態よりもリンパの流れが阻害されたためと考えられる)

これらのことから筋膜スクレイパーを使用する際に、リンパの流れの方向に沿って行った方が、より良い効果が得られることが分かりました。
また、逆走させたとしても、元の状態よりは良い効果が得られることが分かりました。

では、往復させずにリンパに沿って行った方が良いのか検討してみました。

1、筋膜スクレイパーを往復させずに、リンパの流れに沿って使用。
  ⇒1回目も数回やった後も大きな変化なし。

2、1の後に、1回だけリンパの流れに逆らって筋膜スクレイパーを使用。
  ⇒可動域減少

3、2の後に、さらにリンパに逆らって筋膜スクレイパーを使用。
  ⇒可動域拡大するが、1のリンパの流れに沿って使用した時ほどではない。
   続けてリンパの流れに逆らって行うが、それ以上に可動域変化なし。

リンパの流れに沿って行うと可動域が拡大しますが、逆走させると、リンパの流れが阻害される分、可動域が低下するようですね。
不思議なことに、更にリンパの流れに逆らってみると、可動域が拡大しました!!

4、3でリンパの流れに逆らった後に、リンパの流れに沿った方向に筋膜スクレイパーを使用。
  ⇒1よりも更に可動域拡大

5、4の後にリンパの流れに逆らって筋膜スクレイパーを使用。
  ⇒可動域低下

6、5の後にリンパの流れに沿って筋膜スクレイパーを使用。
  ⇒可動域拡大!

筋膜スクレイパーを使うときには、リンパの流れに沿った方向だけでなく、メーカーが言うように往復させるのが良い結果が出ました。
ただ、最後の一回をリンパの方向に沿わせた方がより良い結果が出るようです。

リンパの流れる方向は?

フリー素材よりダウンロード

リンパの流れとは異なりますが、概ね矢印の方向に流れていますので、筋膜スクレイパーの最後の一回は上の図の矢印の方向に動かして終了すると良いです。

まとめ

筋膜スクレイパーを使用するにあたり、リンパの流れに対して順方向と逆方向の両方に行うことで効果の増大が確認できました。このことはメーカーの説明にあるように、往復させることにより筋膜に対してより良いアプローチができるためと考えられます。
一方、流れに逆らう方向に滑らすことで、リンパにとっては多少なりとも悪影響があるようですが、最後の一回をリンパの流れに沿って行うことで、より良い結果が出ております。

最終結果として、筋膜とリンパの流れの両方にとって良いアプローチをするためにも、筋膜スクレイパーを往復して行い、最後の一回はリンパの流れに沿って行う。がベストと考えます。

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