身体の不調の原因についての考え方

日常生活の中で様々な不調に見舞われることがあります。そのようなとき、できる限り早くに改善したいと考えると思います。では、どのようにしたら早期の改善ができるのでしょうか?それは、その原因を改善することに他なりません。そこで今回は、身体の不調はどのような原因でもたらされるのかについて考えていきたいと思います。

不調の原因は治したときに判明する。

私自身はアーチェリーをずっとやっておりましたが、練習の中で身体を痛めると、すぐに湿布を貼って対応することが多くありました。
しかし、この対応は本当に正しかったのでしょうか??

湿布の効能は「消炎鎮痛」ということになりますので、痛みの原因が炎症であった場合には効果が得られると思います。
しかし、他の原因があった場合には効果を得ることはできません。

では、他にはどんな原因が考えられるのでしょうか?

考えられるものとして、
・関節の動きの低下
・血流の低下
・リンパの流れの低下
・潜在的な意識の問題
・筋膜の動きの低下
・姿勢不良による痛み
などが挙げられます。

では、どうしたら何が原因となっているのかを判明することができるのでしょうか?

答えは簡単です。それぞれにアプローチをしていけば良いのです。
・関節の動きの低下⇒関節を正しく動かし、引っ掛かりを取り除く。
・血流の低下⇒温めたり、筋の硬さを取り除くなどして血流を改善する。
・リンパの流れの低下⇒正しい方向にリンパを流し、老廃物の流れを促す。
・潜在的な意識の問題⇒原因となるネガティブな思考を言葉の力で改善する。
・筋膜の動きの低下⇒筋膜リリースや筋膜スクレイパーなどで筋膜を整える。
・姿勢不良による痛み⇒足趾への荷重を促すなどして、正しい姿勢に誘導する。
などをして、痛みが緩和した時に、初めて原因が「それ」であったということができます。

これらについて、具体的にどのようにアプローチをしたらよいのか。それは次回以降に、ご自身でできる方法を簡単にお伝えいたしますので、楽しみにしていてください♪

私自身の橋本病についての考察

ここで、症状と原因について、私の経験を上げておきます。

私は橋本病という病気を持っています。
橋本病というのは、自分自身で自分の甲状腺を攻撃してしまい、それが進んでいくと、甲状腺がどんどん破壊されてしまい、身体に必要なホルモンが作れなくなり、代謝が低下してしまうという病気です。

しかし、私の場合、甲状腺はそれほど壊れていないのに代謝が低下したような症状が出ておりました。
ホルモンを作る工場である甲状腺はまだ十分なのに、身体に症状が出ている。
ちょっとおかしいですよね?

そこで主治医に質問してみました。
「甲状腺の量が十分にあるのに、甲状腺機能が低下したような症状が出ることはありますか??」

主治医の答えはこうでした。
「医学的にはあり得ないが、臨床ではよくあります。」

これって、甲状腺が十分にあるうちは、他の原因で同様の症状が出ていると考えられるのではないか?と思い、色々と調べたところ、グルテンが悪さをしている可能性につきあたりました。

そこでグルテンフリーの生活にしたところ、なんと!症状が消失し、血液検査の結果も大幅に改善。

これって、グルテンが身体に作用していた結果、甲状腺機能低下の症状が出ていたと考えられると思います。

医師も「エコーの結果前回と逆じゃないの?たまにすごい回復をする人がいるんだよね。」と言ってくれました。

が、グルテンとの関係については、鼻で笑われて却下されましたが、その後グルテンを食べるようにしたら、検査結果の悪化がみられたので、個人的にはグルテンとの因果関係はあると感じています。

と、このように何かをしたらその結果をもって原因を考察していくことができます。

痛みに対して痛み止め

ちなみにですが、痛みに対して痛み止めを使用することはどうなのでしょうか?

痛み止めって、何をしてくれるのでしょうか?
痛みの原因を改善するものではなく、痛みの情報を脳に伝えなくするものです。
ですので、痛み止めを服用して痛みがないから無理をしてよいか?

当然NGです。
本来であれば身体が「痛み」というSOSを出すので、それに従って運動を制限するなどしてあげる必要があるのに、痛み止めでSOSを受信できなくしてしまっている状態なので、知らず知らずに身体が傷ついていってしまうことがあります。

ですので、「痛み」というのは身体の状態を知るための大切な情報です。

痛みを取り除くためには、痛みの情報を消去するのではなく、その原因を改善して、根本的な改善を目指しましょう。

まとめ

痛みなどの不調には、必ず原因があります。その原因は、そこにアプローチした結果でのみはっきりとわかります。
次回以降にその原因を確認するためのアプローチ法と考え方についてご紹介いたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました