筋膜スクレイパーを使用することで、筋膜リリースができます。筋膜のつながりを知り、そのつながりにアプローチすることで、より高い効果が期待できますので、筋膜のつながりを意識しての使い方を紹介します。
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筋膜のつながりを考えるとは
懸垂後に右肩(三角筋)を痛めてしまったのですが、その際に三角筋に筋膜スクレイパーを使用しても、少し痛みが残りました。
筋膜を整えても痛みが残るということは……
筋膜以外の原因で炎症とかあるのかな??
同じ筋膜のつながりのどこかに原因があるのかな??
ちなみに、炎症などがある場合には使わずに安静が良いと考えますので、まずはつながりで考えていくことにしました。
三角筋とつながっているのは
僧帽筋-三角筋-外側上腕筋間中隔-伸筋腱(腕線)
となりますので、この部位に筋膜スクレイパーを使ってみたところ……
右僧帽筋上部(首の右後ろ側)に筋膜スクレイパーを使用してみたら痛みが取れました!!
つまり、右肩(三角筋)の痛みは、右頚部(僧帽筋)の筋膜の異常によって引き起こされていたと考えられます。
浅後線
眉弓―帽状腱膜/頭皮の筋膜-後頭骨縁-仙腰筋膜/脊柱起立筋群-仙骨-線結節靭帯-坐骨結節-ハムストリングス-大腿骨顆-腓腹筋/アキレス腱-踵骨-足底腱膜と短趾屈筋-趾骨の足底面
後ろから見た図
眉間から頭頂部を通って、首の後ろ、背骨の両脇の筋肉を通って、仙骨、坐骨を通って、太ももの後ろ、ふくらはぎを通って、足趾まで通るつながりです。
筋膜スクレイパーでは頭部は使用できないので、首から背中、お尻、脚の後ろを通って、足底までのつながりになります。
浅前線
頭皮の筋膜-乳様突起-胸鎖乳突筋-胸骨柄―胸骨筋/胸肋筋膜-第5肋骨-腹直筋-恥骨結節
下前腸骨棘-大腿直筋/大腿四頭筋-膝蓋骨-膝蓋靭帯-脛骨粗面-長趾伸筋、短趾伸筋、前脛骨筋、全下腿区画-足趾の背側面
前から見た図
頚から胸部を通って、腹直筋、恥骨。足の付け根の外側から膝のお皿を通って足の甲まで通るつながりです。
筋膜スクレイパーでは頚の前側は使用できないので、鎖骨から胸骨、腹部を通ります。太ももの付け根の外側から大腿部の前面、下腿の前面、脚の甲までのつながりです。
頚から胸部を通って、腹直筋、恥骨。足の付け根の外側から膝のお皿を通って足の甲まで通るつながりです。
筋膜スクレイパーでは頚の前側は使用できないので、鎖骨から胸骨、腹部を通ります。太ももの付け根の外側から大腿部の前面、下腿の前面、脚の甲までのつながりです。
外側線
後頭骨縁/乳様突起-頭板状筋/胸鎖乳突筋-第1第2肋骨-外肋間筋と内肋間筋-肋骨-腹斜筋の外側部-腸骨稜、上前腸骨棘、上後腸骨棘-大殿筋-大腿筋膜張筋-腸脛靭帯/外転筋-脛骨の外側顆-前腓骨頭靭帯-腓骨頭-腓骨筋、外側下腿区画-第1第5中足骨底
頚の横から身体の外側、脚の外側を通る道です。
ラセン線
後頭骨縁/乳様突起/環椎/軸椎横突起-頭板状筋と頚板状筋-下位頚椎/上位胸椎-大菱形筋と小菱形筋-肩甲骨の内側縁-前鋸筋-肋骨外側部-外腹斜筋-腹腱膜、白線-内腹斜筋-腸骨稜/上前腸骨棘-大腿筋膜張筋、腸脛靭帯-脛骨の外側顆-前脛骨筋-第1中足骨底-長腓骨筋-腓骨頭-大腿二頭筋-坐骨結節-仙結節靭帯-仙骨-仙腰筋膜、脊柱起立筋-後頭骨縁
後頭部からお尻(坐骨結節)へ。
そこから大腿後面を通って膝下の外側、下腿の外側へ行き、足の外側へ。
更にそこから足の裏を通って足の内側へ行きます。下腿前面を通って膝の外側へ行き、腰の前面外側へ。
お腹を通って逆側へ行き、わきの下を通って背中へ回り、肩甲骨を通って逆側の耳の下へ通る長~い道です。
腕線
深前腕線
第3-第5肋骨-小胸筋、鎖骨胸筋筋膜-烏口突起-上腕二頭筋-橈骨粗面-橈骨の骨膜、前縁-橈骨側の茎状突起-外側手根側副靭帯-舟状骨、大菱形骨-母指球筋-母指の外側部
掌はこちらを向いていて、親指が上を向いています。
胸から鎖骨の外側を通って、二の腕の筋肉、前腕の親指側を通って、親指付け根の膨隆部、親指の外側を通るつながりです。
浅前腕線
鎖骨の内側1/3、肋軟-大胸筋、広背筋-上腕骨の内側線-内側上腕筋間中隔-上腕骨の内側上顆-屈筋群-手根管-指の掌側面
掌はこちらを向いていて、親指が上を向いています。
胸の筋肉から二の腕の筋肉の小指側を通って、前腕の掌側、掌、各指へとつながる道です。
深後腕線
下位頚椎と上位胸椎、頚椎1~4横突起-菱形筋と肩甲挙筋-肩甲骨内側縁-回旋筋腱板筋-上腕骨頭-上腕三頭筋-肘頭-尺骨の骨膜-尺骨の茎状突起-内側手根側副靭帯-三角骨、有鈎骨-小指球筋-小指の外側部
後ろから見た図、掌は下を向いています。
HTML として保持
首の一番下のあたりから肩甲骨の内側を通って、肩から上腕三頭筋、肘を通って小指の外側までの道です。
浅後腕線
後頭骨縁、項靭帯、胸椎の棘突起-僧帽筋-肩甲骨棘、肩峰、鎖骨の外側1/3-三角筋-上腕骨の三角筋粗面-外側上腕筋間中隔-上腕骨外側上顆-伸筋群-指の背側面
後ろから見た図、掌は正面を向いています。
頚の後ろ側、背中の真ん中上と真ん中あたりからそれぞれ肩に向かい、腕の後ろ側を通って掌の後ろ側を通る道です。
まとめ
筋膜スクレイパーは自宅でできるアプローチとして、非常に素晴らしい商品だと思います。その素晴らしさは、違和感のある部位に実施するだけでなく、筋膜のつながりを知り、つながりのある部位にも実施することで、違和感のある部位の状態をより良くすることができます。このことはスポーツ前のケアにより怪我を予防する際にも有効であり、不調のある際にもより効果を期待することができます。上記の図の線が一つのつながりになりますので、この線上に不調がある場合には、不調のある場所だけでなく、その線の上全体に実施することで効果が高まり、不調を改善できる可能性が高まりますので、実施してみてください。
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