小田原のソウルフード「おしつけ」をご存知ですか?脂が多く濃厚な味わいのアブラボウズは、地元で愛される一品ですが、食べ過ぎには注意が必要な少し変わった魚です。この記事では、おしつけの魅力や美味しい食べ方、さらに小田原の駅弁情報についてもご紹介します!
おしつけ(アブラボウズ)とは?
まずは、おしつけについて簡単に解説します。
おしつけは、「アブラボウズ」という深海魚の一種です。その名の通り、脂が非常に多い魚で、柔らかくとろけるような食感が特徴。焼き魚や煮魚、味噌漬けなどで楽しむのが一般的です。
一方で、脂の多さゆえに食べ過ぎると消化不良を引き起こすこともあるため、少量を楽しむのがポイント。地元では「おしつけは体に良くも悪くも効く」と言われることもあります。
アブラボウズでお腹を下す原因は?
まず、食べすぎてお腹を下してしまうことはあっても毒性はありません。むしろ栄養価は高いです。では、なぜお腹をくだしてしまうのでしょうか?
それは、アブラボウズの筋肉中の脂質(主成分はトリグリセリド)含量が異常に高く、消化不良により下痢を起こすと言われています。
ちなみにアブラボウズのお肉はとても美味しいものの、食べると肛門から油が滲み出るとまで言われるほど脂が乗っていて、それが故にお腹に負担をかけて下してしまうことがあるようです。
おしつけの魅力:その味と食感にハマる理由
濃厚で贅沢な味わい
おしつけの脂はまろやかで、魚特有の臭みが少なく、初めてでも食べやすい味わいです。特に、味噌漬けにするとコクがさらに増し、ご飯のお供やお酒のつまみにもぴったり。
口の中でとろける食感
脂の多い魚特有の滑らかな舌触りが楽しめます。一口食べると口の中に旨味が広がり、クセになること間違いなし。
地元ならではの新鮮さ
小田原の市場や地元の飲食店では、新鮮なおしつけが手軽に味わえます。特に朝市では、地元の漁師直送のものが手に入ることも。
小田原駅弁「あぶらぼうず伝説」とは?
小田原駅の人気駅弁「あぶらぼうず伝説」は、地元で「おしつけ」とも呼ばれる深海魚アブラボウズを使った贅沢な一品です。アブラボウズは脂の多さから「白身魚の大トロ」とも称される濃厚な味わいが特徴ですが、漁獲量が少なく「幻の魚」とも呼ばれています。
この駅弁は、茶飯の上に味噌幽庵焼きにしたアブラボウズの切り身を乗せ、錦糸玉子や酢蓮根、梅干しなどが彩りを添えた豪華な仕立て。魚の旨味と脂の甘さを引き立てるタレや焼き加減に工夫が施されており、冷めても美味しく楽しめるのが魅力です。
製造元の東華軒は試作を重ね、魚の脂に負けないタレや絶妙な焼き加減を実現。希少なアブラボウズを駅弁で手軽に味わえるとあって、観光客や駅弁ファンの間で大変好評です。
価格は1,300円。小田原駅をはじめ、東京駅の「駅弁屋 祭」などでも数量限定で販売されることがあるため、見かけたらぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
まとめ:小田原旅行でおしつけを体験しよう!
小田原のソウルフード「おしつけ」は、その濃厚な味わいと独特の食感で、多くの人を魅了しています。食べ過ぎに注意する必要はあるものの、適量を楽しむ分には旅行の思い出に残ること間違いなし。また、地元でしか味わえない駅弁も含めて、小田原の食文化をぜひ堪能してみてください。
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