日本の養蜂事情とは?国産蜂蜜のこだわりと希少性、西洋ミツバチと日本ミツバチの蜂蜜についてもリサーチ!!

国産蜂蜜は高品質で人気がありますが、市場に出回る量は限られています。その背景には、日本の養蜂の歴史や技術、気候の影響が関係しています。この記事では、国産蜂蜜が希少な理由や品質へのこだわり、特に「非加熱蜂蜜」の魅力についてまとめました。また、養蜂家たちの努力や今後の課題についても掘り下げます。
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日本の養蜂事情とは?国産蜂蜜の現状

日本の蜂蜜自給率はどのくらい?

日本国内で消費される蜂蜜のうち、国内産はどれくらいあるのでしょうか??
なんと!!約90%以上が輸入品です!!
国内で生産される国産蜂蜜の割合は、わずか6~7%程度と非常に少なく、希少価値が高いことがわかります。
つまり、私たちが普段目にしているはちみつのほとんどが外国産ということになります。

養蜂の歴史と日本ならではの特徴

日本の養蜂は、明治時代に西洋ミツバチが輸入されたことで大きく発展しました。それまでの養蜂は、日本ミツバチを使った伝統的な養蜂(後述します)で行われていましたが、現在は西洋ミツバチを使った養蜂が主流になっています。

また、日本の養蜂は四季の変化が大きいため、短期間で効率的に蜜を採る技術が求められるのも特徴です。特に、九州や東北地方など自然豊かな地域では、地域ごとの花の特色を活かした蜂蜜作りが盛んです。

伝統的な養蜂(日本ミツバチの養蜂)とは?

西洋ミツバチが入ってくる前の日本の伝統的な養蜂とはいったいどんな形なのでしょうか?
それは、日本ミツバチを使った伝統的な養蜂で、「自然巣養蜂」「重箱式養蜂」「洞窟養蜂」などと呼ばれ、近代的な西洋ミツバチ養蜂とは異なる特徴を持っています。
以下に説明します。

伝統的な日本ミツバチの養蜂の特徴

① 自然巣を利用する

日本ミツバチは、西洋ミツバチと異なり、野生の状態で生活する性質があります。そのため、昔の養蜂では、木の洞や岩穴などにできた自然の巣から蜜を採取する方法が一般的でした。

また、人工的に巣箱を用意して日本ミツバチを誘導し、養蜂を行うこともありました。この方法は今でも一部の地域で「重箱式養蜂」として受け継がれています。

② 重箱式養蜂(巣箱養蜂)

伝統的な養蜂の中でも、現在も続けられているのが「重箱式養蜂」と言われるものです。
これは、日本ミツバチが好む木製の箱を重ねて設置し、巣を作らせる養蜂のやり方です。

✅ 重箱式養蜂のポイント

  • 巣を縦に成長させるため、蜂蜜が自然に熟成しやすいです。
  • ミツバチが自分たちで巣を作るため、コムハニーや巣みつと呼ばれる、巣ごと食べられる純粋な蜂蜜が採れます。

⚠️ ただし、西洋ミツバチのように蜜を大量に集める習性がないため、採れる蜂蜜の量は少ないのがデメリットです。

③ 日本ミツバチの蜂蜜は「百花蜜」

西洋ミツバチは特定の花(アカシア、レンゲなど)をターゲットにして蜜を集めるため、単一の花の蜜(単花蜜)ができやすいですが、日本ミツバチはさまざまな花の蜜を集めるため、「百花蜜」になるのが特徴です。

✅ 日本ミツバチの百花蜜の特徴

  • 味わいが深く、地域や季節によって異なった蜂蜜が採れます。
  • 採れる量が少ないため、希少価値が高いです。
  • 巣蜜(巣ごと食べる蜂蜜)が一般的です。

西洋ミツバチの蜂蜜よりも味が濃厚で、自然な甘さとコクを楽しめるのが魅力です。

伝統的な養蜂と現代の養蜂の違い

比較項目伝統的な養蜂(日本ミツバチ)現代の養蜂(西洋ミツバチ)
主な蜜源さまざまな花(百花蜜)アカシア・レンゲなど単一の花(単花蜜)
巣の作り方自然な形で作る(巣ごと収穫)養蜂家が管理しやすい巣枠を使用
採れる蜂蜜の量1年に1回の採蜜、少量1シーズンで複数回採蜜、大量生産可能
味の特徴濃厚で深いコク、花の種類によって異なるすっきりした甘さ、クセが少ない
養蜂の難しさミツバチの巣を探したり、巣を壊すため再建が必要近代技術で管理しやすい

こうして比較してみると、日本ミツバチを使った蜂蜜はどうしても量が作りづらいのが分かりますね。


伝統的な養蜂の現状と今後

伝統的な日本ミツバチの養蜂は、採れる量が少なく、管理が難しいため、現在は一部の地域でしか行われていません。
しかし、以下の理由から注目もされています。

✅ 日本ミツバチ養蜂が見直されている理由

  • 日本の在来種を守るため:西洋ミツバチに依存しすぎると、本来日本にいない種類のミツバチのため、生態系バランスが崩れる恐れがあります。
  • 百花蜜の希少価値の高さ:地域ごとに異なる風味が楽しめるという特徴があります。
  • 持続可能な養蜂:化学処理や大量生産に頼らない養蜂が求められています。

現在は、日本ミツバチの養蜂を行う養蜂家が増えており、都市部でも「日本ミツバチの巣箱を置くプロジェクト」などが進んでいます。

伝統的な日本ミツバチの養蜂は、自然のままの巣蜜が採れ、希少価値の高い蜂蜜が楽しめる一方で、生産量が少なく管理が難しいため、現在は西洋ミツバチの養蜂が主流になっています。
しかし、自然環境への配慮や、国産蜂蜜の価値向上のため、日本ミツバチ養蜂の重要性が再評価されているのも事実です。

国産蜂蜜のこだわりと魅力

日本の養蜂家が守る「純粋蜂蜜」の基準

国産蜂蜜は、水あめや人工甘味料を一切加えない純粋蜂蜜であることが前提となっています。特に、高品質な蜂蜜を作るために以下の点にこだわっています。

  • 採蜜後の加熱処理を最小限にします(非加熱蜂蜜) → 香りや栄養を保つため
  • 低温でじっくり熟成させます→ 風味を深めるため
  • 自然環境に配慮した養蜂を行います→ 農薬や環境負荷を抑えるため

こうしたこだわりがあるため、国産蜂蜜は輸入品に比べてコクがあり、香りが豊かなのが特徴です。

非加熱蜂蜜とは?その魅力と違い

「非加熱蜂蜜」とは、採蜜後に人工的な加熱処理をせず、全てミツバチに任せる自然な状態を保った蜂蜜のことです。

加熱蜂蜜との違い

非加熱蜂蜜加熱蜂蜜(市販の多くの蜂蜜)
栄養価ビタミン・酵素・アミノ酸が豊富高温処理で一部栄養が失われる
香り・風味自然の香りとフルーティーな風味加熱により香りが飛びがち
結晶化冬場に固まりやすい高温処理により結晶化しにくい

非加熱蜂蜜は、ビタミンや酵素が豊富で、自然な風味を楽しめるため、健康志向の高い人や本物の蜂蜜を求める人に人気です。

国産蜂蜜が希少な理由とは?

これだけ魅力的な国産蜂蜜はなぜ少ないのでしょうか??
国産蜂蜜が少ない背景には、以下のような問題があります。

1. 気候の影響:日本は梅雨や台風の影響で、採蜜できる期間が限られてしまいます。

2. 採蜜量の違い:海外では大規模養蜂が可能だが、日本は小規模な養蜂家が多いです。

3. 人手不足と後継者問題:養蜂業の担い手が減少しています。

この中でも特に、天候による影響は大きく、年によっては収穫量が大幅に減ることもあります。

養蜂家が直面する課題と今後の展望

ミツバチ減少問題と環境への影響

近年、世界的にミツバチの数が減少していることが問題視されています。
日本でも、農薬の影響や気候変動、寄生虫の発生などにより、ミツバチの生存環境が厳しくなっているという現状があります。
このことは蜂蜜にとどまらず、ミツバチが減ることで果物や野菜の受粉にも影響が出るため、農業全体にも影響を与えてしまう問題です。

国産蜂蜜を守るための取り組み

  • 無農薬・減農薬の花畑での採蜜を行っています。
  • 日本ミツバチを活用した持続可能な養蜂を行っています。
  • 都市型養蜂の推進(東京や大阪でも養蜂プロジェクトが増加)しています。

こうした取り組みにより、国産蜂蜜の品質を守りながら、より多くの人に届ける努力が続けられています。

国産蜂蜜を楽しむには?おすすめの選び方

非加熱蜂蜜を選ぶポイント

  • ラベルに「非加熱」などの記載があるものを選びましょう。
  • 養蜂家や専門店から直接購入しましょう(スーパーの安価な蜂蜜は加熱処理済みが多いです)
  • 結晶化しているものも本物の証!(冬に固まるのは純粋な蜂蜜の特徴)

結晶化したはちみつは、お皿に少し取って、スプーンの丸い方で少し混ぜてホイップすると軽い口当たりの蜂蜜に変身します♪
パンに塗って食べるととっても美味しいですよ♪

信頼できる養蜂家・販売店を選ぶ

国産蜂蜜を購入する際は、添加物が入っていない純粋蜂蜜を選び、信頼できる養蜂家や専門店から購入するのがおすすめです。

例えば、「みつばち工房 花の道」では、九州産の高品質な蜂蜜を提供しており、極箱みつや極巣みつなどの希少な蜂蜜も取り扱っています。

みつばち工房 花の道については、こちらの記事をご覧ください。
冬季限定「極箱みつ」と「極巣みつ」とは?価格や購入方法、みつばち工房花の道についてリサーチ!

まとめ:国産蜂蜜は貴重で価値が高い!

国産蜂蜜は、四季の変化や天候の影響を受けながらも、職人のこだわりによって支えられています。特に、非加熱蜂蜜は栄養価が高く、自然な香りや風味を楽しめるのが魅力です。本物の蜂蜜を味わいたいなら、ぜひ国産の非加熱蜂蜜を試してみてください!

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