岡山県に目撃例が多いと言われる妖怪「すねこすり」ですが、2024年12月17日19時から放送の「THE超常現象 2024」で茨城の妖怪として「すねこすり」が紹介されています。この記事では、「すねこすり」の紹介と岡山県外の「すねこすり」の類似妖怪の紹介。茨城県の「すねこすり」について考察します。
妖怪「すねこすり」とは?
妖怪「すねこすり」とは、犬や猫のような姿形をしており、雨の日に歩いていると突然足元にまとわりついてきて、身体を足に摺り寄せてきて足の間を通り抜けながら歩くのを邪魔する妖怪です。
それ以上に害があるわけではないので、安全な妖怪と言えますね。
ゲゲゲの鬼太郎に出演した妖怪「すねこすり」
ちなみに、ゲゲゲの鬼太郎に出てきたときには、ある過疎の村の老婆が猫と思って飼っていた「シロ」が実はすねこすりでした。すねこすりは人の生気を吸って生きるため、老婆はどんどん衰弱してしまいます。しかしシロは、自分が妖怪であるということも、生気を吸って生きていることで老婆が衰弱しているということも知りませんでした。
ある日、事実を知ったシロは老婆から離れるため、人里離れた山に行ってしまいますが、老婆は山にシロを探しに行ってしまいます。
その山の中で老婆はクマに襲われてしまいますが、シロが妖怪の姿になって老婆を助けます。
老婆に正体を知られてしまいますが、老婆はシロに対して今までと同様に接しようとします。
しかしシロはお婆さんに対して「食ってしまうぞ!」などと脅かしますが、駆け付けた老婆の息子に攻撃をされて山に逃げていき、老婆との生活を思い出しながら涙するというお話。
ここではすねこすりは生気を吸って生きるということで、人間に害を与えていますが、優しい心を持った妖怪として描かれており、基本的には悪意のない妖怪として考えられているのでしょうね。
岡山県以外の「すねこすり」に類似した妖怪とは?
香川県に伝わる「足まがり」
香川県では、夜道を歩いていると、綿のようなものが足に絡みついてきて歩くのを邪魔する妖怪として伝わっています。
こちらも特別悪さをするわけではないため、「すねこすり」と同じような存在と考えられます。
群馬県に伝わる「オボ」
群馬県では、イタチが化けたとされる妖怪が足元に絡みついてきて歩くのを邪魔する妖怪として伝わっています。
「すねこすり」と違う点は、延々とまとわりついてくるため、歩くことができなくなってしまいますが、着物の小褄などを切りとって渡すことで足から離れていくということで、「すねこすり」とは少し違う妖怪のようです。
岡山県内の「すねっころがし」
同じ岡山県内には「すねっころがし」という妖怪もいるそうで、こちらは「すねこすり」のように邪魔をするだけではなく、人を転ばしてしまうため、「すねころがし」とは違う妖怪なのでしょう。
こうしてみると、「すねころがし」というと岡山県の妖怪ですが、同じように足元にすり寄ってくる妖怪は他の地域にも存在していますね。
地域のよって名称や人とのかかわり方が異なっていますが、果たして同じ妖怪なのか?違う妖怪なのか?気になりますね。
茨城県の「すねこすり」とは?
さて、いろいろと調べてきましたが、茨城県について調べてみても「すねこすり」についての話をみつけることはできませんでした。
「すねこすり」のように足元にすりよってくる妖怪、転ばせる妖怪、様々なキーワードで検索しても探し出すことはできませんでしたorz
そのため、茨城県には「すねこすり」の伝承はなく、この地にはいないと考えます。
妖怪「すねこすり」についてのまとめ
以上、茨城県に妖怪「すねこすり」はいるのか?岡山県発祥の妖怪「すねこすり」の岡山県以外の類似した妖怪から検証!をお届けいたしました。
そもそものテーマである茨城県に「すねこすり」がいるのか?という点については明確な回答はできませんでしたが、伝承として見つけることができませんでしたので、この記事においては「茨城県に妖怪のすねこすりはいないのではないか?」という結論になりました。
岡山発祥の妖怪「すねこすり」ですが、ゲゲゲの鬼太郎への出演や、その際の悲しいエピソードでも話題になっておりました。
足元にまとわりついてくるものの悪意も害はないこの妖怪「すねこすり」、雨の日に足元にまとわりついてきたときには温かく見守ってあげるのが良いのでしょうね。
ただし、転ばせる妖怪「すねっころがし」や離れてもらうためには着物の小褄を差し出す必要がある「オボ」などもいますので、見極めは必要ですね。
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