理学療法士の年収(給料)、やりがいを高めるための転職を実現するには?失敗から考察。

私自身理学療法士になってから7回ほど職場を変えています。職場を辞めるときの理由は様々ですが、うまくいったと思えるものから、失敗したと思うものまでさまざまありました。その原因やどうしたら良い転職にできたのか。という点まで考察していくと、一つの回答が見えてきました。私の経験を通じて、転職を考えている方々が良い転職につながればと思います。
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現在の理学療法士の年収と給料

厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均年収は432万5千円。
月収30万円、賞与71万4千円という内訳になっています。

ちなみに、平均年収を12か月で割ると36万416円となります。

これが今現在の平均年収となりますが、同じ理学療法士であっても職場によってもかなり給与が異なります。まずは自分の働きがどれくらいの利益を生んでいるものなのか?自分が働くことでいくら会社が負担しているのかも知っておきましょう。

以下の記事に記載していますので、良かったらご一読ください。
理学療法士の年収は?今の給料は妥当なの?給料を上げるための転職について考える。

場所か給料かやりがいか

私が学生時代に言われたことですが、職場を決めるときには、

「場所」「給料」「やりがい」このどれか一つを選ぶように言われました。
それは全てを追いかけると職場が決まらない。また、入職後にどれか一つでも叶わなかったときに、それが仕事に対する不満の種になるから。ということでした。

可能な限りすべて揃えたいところですが、妥協することと、自分が主として得たいものを明確にすることは大切だと今でも思います。

また、「人」についていくと、その方が辞めたときにその職場にいる意味がなくなってしまうため、それも勧められないと言われました。

私の転職理由と失敗したときの反省点

お金に対する不満で辞めた職場A

7年程働いた職場ですが、部署内の人間関係は良く、PTとしての仕事をする上ではとても働きやすい職場でした。しかし何年勤務しても1円も給与が上がらないことに不満を覚えていたころに、業務終了後に院長室の引っ越し業務などの雑務が舞い込んできたりしているうちに不満が募り、辞めるに至りました。
辞めるにあたり、専務と話をする機会がありましたが、この時の私は給与が上がらないことと昇給についての話しかできませんでした。
今にして思えば、この切り口で話をされても、全く建設的でなく、前進することができない話だったように感じます。

反省点:せっかくの話し合いの場で、自分の不満ばかりを伝えて、こう仕事をしたいとか、こうすることで会社が良くなるなどの話ができませんでした。
ここで昇給の話に持っていくのであれば、自分ができることを伝えることは最低限必要だったかなと……。
それをしないのであれば、「自分は何ができるかということよりも、年数いるから給料あげてよ。」という話で終わってしまいますからね……

友人紹介の会社。働きやすいが、お金についての考え方が理解できず辞めた職場B

元同僚の紹介で入った職場B。
社長面接では「給与は言い値でいいよ。」ということで年収で500万円とインセンティブ(訪問80時間以上で発生)を提示しました。
500万円は了承いただきましたが、インセンティブについては、「稼いだ分のほとんどをお返しします。」とのことで詳細は詰めずに、そこについての書類もありませんでした。

働いてみて、インセンティブが発生してみると、1時間当たり1000円でした。
60分で約8,000円の売り上げ。ほとんどお返しします。から考えて、6,000円くらいはいただけると勝手に思い込んでいたのでショックを受け、「話が違う」と思い、社長にもっと上げてほしいと直談判に行きました。
すると「もっと大きな視野で見てほしい」と言われ、そこから話が進まないまま数か月が経過。
これだけの売り上げを出しているから、もっとインセンティブをくださいを言い続けて、かなわず退職。

反省点:一番はインセンティブについてしっかりと取り決めて、書類に明記していただくことが必要だったと思います。
また、経営者としての考えを知ろうともせずに、こちらの主観だけで話をしたのは組織全体を見ることができていなかったと思います。
インセンティブが何故1,000円だったのか?社長の意図や今後の構想、その時の会社の経済事情などを聞くことができたら、自分の学びにもなったのではないか?と思うと、独りよがりで申し訳なかったし、何より自分の成長のためにも損することをしてきたと反省です。

地元のクリニック。申し分ない環境と給与。の職場C

ここまでの反省から、給与についても事前に事務長と詰めて話し、納得のいく形で就職。
とても良い職場でしたが、事務長が急逝してしまい、職場環境が一変しました。
さらにはクリニックが売りに出されてしまう事態になり、居心地が悪い職場に。

前述のように、学生時代にも言われていたことですが、人についていくと、その人がいなくなることがあるから良くないと言われていましたが、その通りだと思いました。

友人経営の会社 細かいところまできちんと打ち合わせをして吉の職場D

現在は友人が経営に関与している職場Dにいますが、入社の時点でお金のこと、待遇のことは全て確認し、不明瞭なところについても確認をして文章にしてもらったこともあり、行き違いなく働くことができています。

また、働いている中でも、不安な点や分からない点については、積極的に確認をするようにしています。また、自分の主観だけで物事を考えるのではなく、会社の中の自分という立場と、会社がどのように考えているのかを考えるようにしています。

そのためにも、法律の改定なども頭に入れておくことで、現在の会社を取り巻く環境が理解できるため、給与や待遇についても、独りよがりにならなくなってきました。

上司としっかりコミュニケーションを取らなければ繰り返す

ここまで書いてきて改めて気づかされるのは、自分のコミュニケーション不足と、全て主観で考えたことで動いてしまい、経営者や上司の意向を知ろうともしなかったことが繰り返されています。
また、就職の際にも、ちゃんと具体的な話をしなかった点や、自分の働きによっていくら会社にお金が入るのか。いくら自分に経費が掛かっているのかなどお金のことをきちんと考えることができなかったことが共通しているように感じます。
とにかく不満があったら、きちんと伝えること。それも感情的にならずに、相手の意向を確認する余裕と自分の思い込みを排除した状態であることが大切です。

それができていれば、この転職ドミノは途中で止まっていて、辞めてしまった職場に居ながらにして、より良い環境を手に入れていたかもしれません。

転職を考えている方は、まず一度自分の環境を見直して、不満をきっちりと清算してみてください。話し合いをしても折り合いがつかなかったら、そこで初めて転職のための行動が良いと思います。

意外な落とし穴。友人のツテによる転職

友人のツテによる転職は安心感がある。と思っていました。
しかし、ビジネスとしてしっかりと割り切って、隅々まで確認をしないと「なぁなぁ」で話が進み、後でトラブルの原因となることがあります。特にお金のことや労働時間のことなど。
友人のツテによる転職がNGとは言いません。
もしするのであれば、友人だから大丈夫ではなく、友人との関係が大切だからこそ、細かいところまで詰めてください。
それができないのであれば、ツテのないところに移る方がはっきりとお話ができて良いかもしれません。

お金の話について話しづらいと思っている方多いと思いますが、決してタブーではなく、はっきりと伝えることが必要という考え方を持ってみてください。

新しい職場探しには正しい情報が大事

今の職場に不満があったり、ステップアップをしたいから転職をするわけですが、数ある職場の中から、自分に合った職場の情報を十分に集めることはなかなか難しいです。つまり、自分のやりたいことや希望が叶う職場にたどりつくこと自体が難しいと言えます。

仮に友人の紹介であっても、友人の情報自体がその方の主観であり、自分にとって働きやすいかどうかは別の話です。
その場合には、必ず見学をさせてもらうなどして、自分の目で確かめることが必要です。

また、求人情報はネットやハローワークなどでも集めることができます。
自分の生活ややりがい、給与などがかかっていますので、まずは多くの情報を集めることが大切ですが、その情報が正しいことが必須となってきます。

自分が本当にやりたいことは?客観的に見ることが大事

転職をするときに、「自分はこういうことをしたい」とか、「こういう職場で働きたい」などの希望があると思います。
それに向かって職場を選ぶことは大切ですが、自分一人だけで考えていると、実際にやりたいこととずれてしまうことがあります。

そこで、自分の今後に対する考えやその理由、どんな職場でどんな仕事をしたいのかなど、他人に伝えてみることで頭の中が整理できたり、他人の意見を聞くことで見えてくるものもあります。
転職を考えた際には、独りよがりにならずに、友人知人などに相談してみると良いかもしれません。

<PR>転職支援サービスの利用も検討してみましょう

自分の人生がかかっている大切な職場選びになりますが、転職を考えるにあたり、自分の理想に近い職場を探すためには、より多くの選択肢があることは大切です。
また、自分の考えを他者に伝えて情報を整理したり、客観的な意見を聞くことも大切です。

そこで、転職支援サービスというものを利用を検討するのも良いと思います。
転職支援サイトのメリットを並べてみます。
1,ネットや広告、ハローワークで集められる以上の職場を紹介してもらうことができます。
2,自分では調べることが難しい職場の内情などの情報も確認することができます。
3,事前に今までの経歴や希望などを担当の方にお話をして、その上で希望に沿った職場を提案してくれます。
4,面接の日程調整などもしてくれて、自分では聞きづらいことや、交渉も担当の方にお願いすることができます。
5,利用するにあたって費用はかかりません。

自分一人で活動して、限られた情報の中から選ぶより、多くの情報の中から、より希望に沿った、より良い転職をするために転職支援サービスの利用も検討してみると良いと思います。

<PR>PT・OT・STの転職に特化した転職支援サービスの紹介

レバウェルリハビリ

おすすめのポイント

紹介エリアは東京・神奈川・埼玉・千葉となります。

理学療法士(PT)だけでなく、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の転職にも対応しています。

医療・介護系に特化したサービスのため、一般には出てこない『非公開求人』(=好条件求人)を多数保有されているため、自分一人では探すことができない職場を紹介してもらうこともできます。

施設や病院内の人間関係や評判などの情報も充実しているため、自分一人では知ることが難しい情報も知ることができます。

事前に希望や今までの経歴の確認があり、今後のキャリアについてのアドバイスや過去事例なども紹介してくださるため、独りよがりの転職によるリスクを回避することができます。

面接予定の調整もしてくれますが、それだけではなく、待遇面の交渉などのサポートをしてくれます。さらには、就業後も専任のスタッフさんが悩み相談などのアフターフォローを行っています。

ここまでしていただけますが、これらのサービスを0円で利用できるため、この点でも安心して利用することができます。

また、転職先を無理に進めるのではなく、利用されるそれぞれの方の人生が少しでも良くなるように提案をしてくれますので、1人で転職活動するよりも安心して活動できると思います。

リハビリ職(PT・OT・ST)の転職サイト【PTOT人材バンク】

対象エリアは一都三県、関西、東海です。

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リハビリ職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)に特化した転職支援サービスで、年間数万人が利用している会社です。

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従事者認知度は業界トップクラスを誇ります。

PTOT人材バンクのホームページ

PT・OT・ST WORKER

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理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の転職を「完全無料」でサポートしてくれます。

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また、病院・クリニック・リハビリ施設などとも密接な関係なので求人票に載っていない職場関係・一緒に働く人の人柄などの現場の情報を知ることができます。

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まとめ

転職の際には、今の職場への不満の場合やステップアップのためなど、様々な理由があると思います。まずは今の職場の方としっかりとコミュニケーションをとって、その不満が誤解や行き違いでないことを確認してみてください。
その上で転職活動をされると次につながる転職になると思います。
転職をされるにあたっても、より良い転職をするためには、多くの正しい情報や自分を客観的に見ることが必要だと思います。
そのためにも一人で動くのではなく、転職支援サービスを活用することでより良い転職につながるのではないかと思います。




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埼玉育ちの理学療法士です。 身体へのアプローチだけではなく、考え方を変えることで体も心も楽になり、生活そのものが変わるということを学びました。 このことを多くの方に知っていただき、一人でも多くの方が日々の生活を楽しく送っていただくことを目指しています。 その他、日々の生活の中での様々な発見やお得な情報、趣味のアーチェリーのことや車のこと、旅行先のオススメ情報などを書いていきます。 <趣味> アーチェリー、車、富士登山、国内旅行、スキューバダイビング、ディズニー