甲冑ランドセルとは?値段や重さ、大きさなど通常品との比較。制作した村瀬鞄行の販売店や展示会についてリサーチ!【珍百景】

まるで戦国武将!? 職人の手仕事が光る「甲冑ランドセル」が話題になっています。国内最大級の革製品コンテスト「JAPAN LEATHER AWARD 2024」でアーティスティックデザイン賞を受賞した本作と、その制作元である村瀬鞄行について、2026年のランドセルの販売についても紹介しております。

甲冑ランドセルとは?~赤色小札黄銅鋲背嚢具足(あかいろこざねおうどうびょうはいのうぐぞく)~

今回注目された「赤色小札黄銅鋲背嚢具足(あかいろこざねおうどうびょうはいのうぐぞく)」は、戦国時代の武将が身に着けていた甲冑をモチーフにしたランドセルです。革製ランドセルのパーツや、量産時に出る革の端切れを活かしながら、本来とは異なる使い方を工夫して制作されました。

とくに、かぶせ部分はランドセルの引っ張り部分を活用し、一枚ずつ丁寧に繋ぎ合わせることで、まるで甲冑のようなデザインを再現しています。大マチ部分は複数の革を組み合わせて模様を描き、下部には睨みを効かせた顔のような装飾が施されており、勇ましさと遊び心を併せ持つ仕上がりとなっています。

甲冑ランドセルのサイズと重さ、金額は?通常のランドセルとも比較

甲冑ランドセルの仕様とともに同社製品の「匠レザー」と比較してみました。

甲冑ランドセル匠レザー
サイズ高さ35cm
横幅26cm
マチ幅23cm
高さ34cm
横幅26.5cm
マチ幅22cm
重さ約2,100g1,490g前後
価格税込み50万円税込み94,600円

甲冑ランドセルは、公式オンラインショップにて受注生産で販売されています(納期は約6か月)。
観賞用推奨モデルとして、端午の節句の飾りや特別なイベント時の着用にぴったりです。

制作したのは“ランドセル王国”の老舗「村瀬鞄行」

このユニークなランドセルを制作したのは、1957年創業の老舗鞄メーカー・株式会社村瀬鞄行です。愛知県名古屋市に本社を構える同社は、「笑顔を生み出し愛される企業を目指して」を理念に掲げ、長年にわたり高品質なランドセル作りを続けてきました。

「eddy kids label」などの自社ブランドを展開し、革新的なデザインと伝統的なものづくりの技術を融合させた商品を数多く世に送り出しています。これまでにも経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞といった栄えある賞を受賞しており、ランドセル業界をけん引する存在です。

公式オンラインショップはこちら:村瀬鞄行のランドセル公式サイト

村瀬鞄行の店舗見学・展示予約について

異色のランドセルだけでなく、村瀬鞄行では多彩なモデルの展示・試着が可能です。
2025年2月14日(金)からは2026年モデルの展示・予約受付がスタートしており、以降の土日祝日は予約制となっています。平日は予約なしでも入店可能ですが、試着を希望される場合は1組あたり30分の枠での事前予約が推奨されています。

店舗では、開始時にスタッフによる5分程度の説明があり、ランドセルの特徴や選び方なども丁寧に案内されます。お子さま連れのご家族はもちろん、ランドセル文化に興味のある方にもおすすめの見学体験となっていますので、一度足を運んでみると良いですよ。

直営店は以下の通りです:

  • 名古屋本店(愛知県名古屋市中村区黄金通4-10)
  • 渋谷店(東京都渋谷区渋谷1-9-5 ナスタックビル1F)
  • 心斎橋店(大阪府大阪市中央区南船場4-11-23)

また、全国各地で行われる展示イベントの情報も公式サイトにて確認可能です: https://www.murasekabanko.co.jp/archives/custom_news/event_info/

JAPAN LEATHER AWARDとは?

甲冑ランドセルが受賞したJAPAN LEATHER AWARDは、一般社団法人日本皮革産業連合会が主催する、国内最大級の革製品コンテストです。国産のなめし革を使用した作品を対象に、バッグ・フットウェア・ウェア&グッズ・フリー・学生の5部門で優秀な作品が選出されます。

評価は、「ベストプロダクト」(量産を前提とした商品力とデザイン性)、「フューチャーデザイン」(新規性と革新性)の2軸で行われ、未来を担うデザイナーの発掘と育成を目的としています。

アーティスティックデザイン賞受賞の意義

今回の「赤色小札黄銅鋲背嚢具足」は、2024年のJAPAN LEATHER AWARDでアーティスティックデザイン賞を受賞しました。審査委員長からは、「端切れを活かしたエコ精神、海外市場を意識した日本的デザイン、そして『もっと勇ましくあれ』という親の願いが融合した作品」と高く評価されています。

軽く機能的なランドセルが主流となっている中で、本作のように社会的背景や文化的価値を込めたランドセルは、単なる製品を超えて時代に問いを投げかける作品として注目されています。

まとめ:機能美を超えた“文化の発信”

以上、甲冑ランドセルとは?値段や重さ、大きさなど通常品との比較。制作した村瀬鞄行の販売店や展示会についてリサーチ!【珍百景】をお届けいたしました。

甲冑ランドセルは、ランドセルという日本独自の文化を再構築し、芸術作品として昇華させた存在です。村瀬鞄行の技術力と発想力が生み出したこのモデルは、国内外の親子に向けて新たなメッセージを届けています。日本の伝統美と現代のものづくりが融合したこの逸品は、文化の発信ツールとしても大きな可能性を秘めているといえるでしょう。

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