アーチェリー競技のルールや距離を知って、楽しく観戦しましょう!

アーチェリーをしている女性

アーチェリー競技は70m先の的に矢を放ち、その合計得点を競うというとてもシンプルな競技です。しかし、ルールについてもう少し細かく知ることで、より面白く観戦することができますので、アーチェリーを愛する競技者の一人として、ほんの少しの説明を記載いたしますので、ご一読いただいた上で競技を楽しんで見ていただけたら幸いです。
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基本のルール

的までの距離は

70mです。
電車1台が約25mなので、約3車両弱の距離になります。

的の大きさは??


的の大きさは122㎝です。

黄色10点 9点
赤色8点 7点
青色6点 5点
黒色4点 3点
白色2点 1点

的は端から端までで122㎝で、真ん中が10点(12.2㎝)で外に行くに従って9点・8点・7点…1点となり、的の外は0点となります。

ちなみに黄色の一番内側の円はインナー10(X)と言い、点数としては10点となりますが、ランキングラウンドにおいて同点の場合には、ヒット数(的に当てた矢の本数)で順位を決めますが、それも同じ場合には、10点に当てた本数で順位を決めます。それでも同じ場合にはインナー10に当てた本数で順位を決めます。

どんな順番で進めていくの?

〇個人戦
 ランキングラウンドで予選を行い、その合計点で順位を決めます。
 その結果をもとにトーナメントを組み、1対1で対戦を行い、勝敗を決めていきます。
 詳細は後程記載します。

〇団体戦(1チーム3人)
 ランキングラウンドで予選を行い、その際に3名の合計点で順位を決めます。
 その結果をもとにトーナメントを組み、1チーム対1チームで対戦を行い、勝敗を決めていきます。
 詳細は後程記載いたします。

どれくらいの時間で何本射つの??

〇ランキングラウンド
4分間で6本の矢を射つのを1回として、それを12回行い、合計72本の矢を射ちます。
合計点は720点です。

〇個人戦トーナメント
1射20秒で交互に3射射つのを1セットとして5セット行います。

〇団体戦トーナメント(1チーム3人)
120秒で3人の選手がそれぞれ2射射つ(合計6射)のを1セットとして4セット行います。

それぞれの詳細はこの後に記載していきます。

余談ですが、以前はトーナメントではなく、90m、70m、50m、30m(女子は70m、60m、50m、30m)を各36射ずつ合計144射を2回行い、288射の合計点で競っていました。
競技を知らない方が見ると、とても地味な競技だったと思います。

また、これだけの本数で勝敗を決めるので、実力の差をひっくり返すことは難しく、意外性の出にくい競技だったと言えます。

それが、トーナメントを導入したことで、意外性が生まれ、アーチェリーを知らない方でも楽しくみることができるようになったと感じています。

ランキングラウンドとトーナメント表

64名の選手が参加し、各選手が70m先の的に向かって72本の矢を放ち、その合計点(720点満点)で競います。
競技自体は、6本の矢を4分間で射ち、それを12回行います。

その結果をもってトーナメント表を作成しますが、この際に予選落ちのようなものはなく、すべての選手がトーナメントに進むことができます。

トーナメント表の作成に当たっては、1位の選手は64位の選手と対戦し、2位の選手は63位の選手と組んでいくため、ランキングラウンドの成績が良いほど下位の選手と当たるため、有利に試合を進めていくことができると言えます。

個人戦トーナメント

1対1で行います。
1射ずつ20秒の時間制限で交互に行います。
3射30点満点を1セットとして行い、勝てば2ポイント、同点であれば双方に1ポイントが入ります。
6ポイント先取で勝ちとなります。
5セット行い、5ポイントずつとなった場合には、シュートオフ(1射のみ)を行い、的の中心に近い方が勝ちとなります。

トーナメントが導入されたころは、3回戦までは18射の合計点、それ以降は12射の合計点で勝敗を決めていました。
通常の競技に比べれば本数が少ないため、勝敗に意外性がありましたが、それでも大きなミスをしてしまえば取り返すことは難しいというものでした。

しかし、3射ごとのポイント制になったため、仮に0点を射ってしまったとしても、そのセットは失っても次のセットで取り返すことができるなど、最後まで勝敗が分からずに白熱した試合展開を楽しむことができるようになったと感じています。

団体戦トーナメント

団体戦には従来からある男女別で行っている3人一組で行う団体戦と男女ペアで行うミックス団体戦があります。

団体戦

1チーム3名で編成され、1チーム対1チームで行います。
同時に射てるのは1名のみで、6射120秒を1セットとして行うため、1射あたり20秒で射ッて行くこととなります。
流れとしては、Aチームの3人が1人1射ずつ行い、Bチームの3人も1人1射ずつ行います。(前半)
次にまたAチームの3人が1人1射ずつ行い、Bチームの3人も1人1射ずつ行います。ただし、120秒から前半で使った時間の残りの時間で射つ必要があります。
前半で50秒使ったら、後半は70秒の時間制限となります。

この6射を1セットとし、勝てば2ポイント、同点の場合は双方に1ポイントずつ入ります。
5ポイント先取で勝ちとなります。
4セットを終えて両チームが4ポイントで同点の場合にはシュートオフで勝敗を決めます。

ミックス団体戦 (混合団体戦)

男女1名ずつで組んで、ペアで行う団体戦です。

1セット1人2射ずつ合計4射を射ちます。
これを1セットとして4セット行います。

順番としては、AチームとBチームの対戦の場合Aチームの2名が1射ずつ射ち、その後Bチームの2名が1射ずつ射ちます。これをもう一度繰り返して1セットとなります。

各セットとも勝ちで2ポイント、引き分けは両チームに1ポイントずつ。合計のポイントで競います。
4セット終了時点で同点の時には、シュートオフを行い、勝敗を決します。

シュートオフは各選手が1本ずつ射ち、その合計点で競います。
そこでも同点の場合には、最も中心に近いところに矢を放った選手のチームの勝ちとなります。

まとめ

アーチェリー自体はそれほどメジャーでなく、実際にやったことのある方や目にしたことのある方は決して多くはないと思います。
そのためルールも分からず楽しめないと考えて、競技を見ない選択をしてしまうことも多いのではないかと思います。
しかし、70m先の的に矢を放ってその合計点で競うというシンプルな競技であり、1射ずつ交互に射つためスピード感もあり、ポイント制により最後まで勝敗が分からないという面白さもあります。
まだ見たことのない方も是非一度見ていただければと思います。

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参考一覧

全日本アーチェリー連盟競技規則




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埼玉育ちの理学療法士です。 身体へのアプローチだけではなく、考え方を変えることで体も心も楽になり、生活そのものが変わるということを学びました。 このことを多くの方に知っていただき、一人でも多くの方が日々の生活を楽しく送っていただくことを目指しています。 その他、日々の生活の中での様々な発見やお得な情報、趣味のアーチェリーのことや車のこと、旅行先のオススメ情報などを書いていきます。 <趣味> アーチェリー、車、富士登山、国内旅行、スキューバダイビング、ディズニー