アーチェリー競技には、山などの自然の地形を活かして自然の中で行われる「フィールドアーチェリー」というものがあります。的の大きさや距離、ルールとともに、必要な道具や持ち物についても紹介します。
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フィールドアーチェリーとは
山の中や草原などに、自然の地形を活かして配置された的に、3本ずつ矢を射って次の的に移動していくというもので、まるでゴルフのような感覚でプレーできます。
そのため、自然を楽しみながらできることや、それぞれの的が平坦な場所に設置されているばかりでなく、自分からみて高い位置や低い位置に的が設置されていますので、的ごとに違った環境で違った楽しみ方ができます。
弓の種類による種目
アーチェリーには弓の種類によって、ベアボウ・リカーブ・コンパウンドの3つの種目に分けられます。
ベアボウ:サイト(照準)や振動を吸収するスタビライザーなどの装備がない。
リカーブ:オリンピックで使用されているもので、サイトやスタビライザーなどがついている。
コンパウンド:上下に滑車がついているもの
ここではリカーブについて記載していきます。
フィールドアーチェリーのルールは・・・
ルールを簡単に説明しますと・・・
基本的に4人一組で回り、同時に2人ずつ射ちます。
12個の的に各3射ずつ、計36射行います。
3本射ったら、的まで歩いて行って、採点をして矢を抜いて次の的に移動します。
点数は各的6点満点です。12個の的の合計点で競います。(216点)
距離は10m~60mで、各的ごとに的までの距離が表示されています。
(初心者コースはもっと短い距離の的で構成されています。)
的の種類と距離は以下の通りです。(リカーブ マークド)
的 | 的の大きさ | 使用される距離と数 |
20㎝ | 10m 1個 15m 1個 20m 1個 | |
40㎝ | 20m 1個 25m 1個 30m 1個 | |
60㎝ | 35m 1個 40m 1個 45m 1個 | |
80㎝ | 50m 1個 55m 1個 60m 1個 |
注意点
〇弓を人に向けて引かないこと
矢をつがえていなくても絶対に人に向けて引いてはいけません
〇的から矢を外して探している時には、後ろのグループの方にも分かるように的に弓を立てかけておきましょう。
〇矢を抜くときには後ろに人がいないことを確認しましょう。抜いたときの勢いで矢が刺さってしまうと危険です。
〇時期によっては蜂が飛んでいます。何もしなければ刺されませんので、近づいてきても攻撃をしないようにしましょう。じっとしていれば立ち去ってくれます。
弓具の他にあると良いもの<PR>
単眼鏡・双眼鏡
最長距離が60mあることと、短い距離でも的の色が黄色と黒色のため、矢がどこに刺さっているのかが確認しずらいです。羽の位置で判断すると、先端は斜めに刺さっていて残念な結果になってしまうことも。。。
一射ずつ矢の所在を確認するためにもコンパクトで軽い短眼鏡や双眼鏡がおすすめです。また雨天での競技もあるため、防水は必須と考えています。
雨具
雨天でも開催されますので、弓を引くときに邪魔にならないような薄手のものが良いです。傘などは荷物になりますので不適切です。
学生時代はお金がなく、下はウインドブレーカー、上はゴミ袋に首と腕が通る穴をあけて、ポロシャツの下に着てました。腕はびしょびしょでした。
トレッキングシューズとカバー
山道を歩きますので、安全な移動のためにも必要です。また、疲労感や安定感にもつながります。加えて靴の中に土が入ったり、濡れたりしないように、カバーもあると良いです。
水分とお菓子
山の中では飲み物や食べ物はありません。
ペットボトルの飲み物の他、ちょっとつまめるお菓子があると良いです。僕は塩ようかんを良く持ち歩いていました。
※柑橘系の香りは蜂を刺激するといわれていますので、柑橘系の飲み物や食べ物は避けた方がよいかもしれません。
塩羊羹
携帯蚊取り線香
山の中は蚊がいっぱいいます。吊り下げ式の蚊取り線香や虫よけスプレーなどがあると身を守れます。
フィールドアーチェリーの魅力は?
通常のアーチェリーももちろん楽しいのですが、フィールドアーチェリーは自然の中で行うため、プレー中も移動中も気持ち穏やかに過ごすことができます。また、一緒に回るグループの方とのコミュニケーションを楽しむこともできます。
そして、平坦な中でのプレーだけでなく、自分よりも高い位置に的がある「射ち上げ」や自分よりも低い位置に的がある「射ちおろし」があり、その際には、距離のままサイト(照準)をあわせるのではなく、角度に応じてサイトを調整する必要がある(サイトの調整法についてはこちらをご覧ください)ので、常に変化を楽しみながらプレーできるのです。
全日本選手権などでは、距離表示のあるマークド12的、距離表示のないアンマークド12的となっており、アンマークドでは的前に立ってから距離を考えながらプレーしていきます。
的を暗いところに配置して実際よりも遠く見せたり、畳をカットして、的のサイズを勘違いさせたりする配置もあり、なかなか一筋縄でいかないので、一射目はどこに当たるか緊張しますが、それも楽しみですね♪
まとめ
フィールドアーチェリーについて、とても簡単ではありますがルールと魅力について書いてみました。身近なスポーツでなく、始めるのにハードルが高いイメージがありますが、各射場に行くと初心者の方でも楽しめるように、道具のレンタルもあり、しっかりと指導してくれます。
特にフィールドアーチェリー場では、弓を引き、矢を放ち、的に当てる楽しみに加え、自然の中を歩く楽しみや、様々な的の配置による変化と、そこに当てる楽しさが加わりますので、興味を持たれた方は、是非お近くのフィールドアーチェリー場にご連絡の上、足を運んでみてください。
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