「帰れマンデー」で紹介される、静岡県熱海市・渚町エリアの「巨木に彫られた開運仏」。この開運仏の正体は一体何なのでしょうか? 熱海市には、伊豆山神社に伝わる「役小角(えんのおづぬ)」の像が存在しています。本記事では、役小角がそれではないかと予測し、その生涯や神格化されるまでの道のりやご利益について紹介します。
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帰れマンデーで紹介されたのは……
こちらの記事で取り上げた伊豆山神社の役小角ではなく、温泉寺の生木仏でした。以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。
▶熱海にある開運生木仏とは?生木仏のある温泉寺についてリサーチ
伊豆山神社の役小角は番組では紹介されませんでしたが、こちらの足立権現社は、番組で取り上げらた伊豆山神社の「熱海の温泉を見守る神社の黄金の開運守り」をいただく際、その階段の途中にありますので、是非立ち寄ってみてください。
役小角様は、とても不思議な力を持ち、様々な伝説を残された役小角についても知ることで、熱海観光が楽しくなりますよ♪
熱海で巨木に彫られた開運仏とは?
「帰れマンデー」では、熱海の渚町エリアにある巨木に彫られた開運仏を探す企画が放送される予定です。しかし、現在のところ、巨木に彫られた仏像の情報は多くありません。
そもそもがあまり知られていないと番組表にも書かれているので……
そこで、熱海で巨木に彫られた仏像と関係がありそうなスポットを調べたところ、伊豆山神社の「役小角(えんのおづぬ)」像が候補として浮かび上がりました。
伊豆山神社と渚町の関係
伊豆山神社は、熱海市の北側に位置する歴史ある神社で、縁結びや厄除けのご利益があるとされています。渚町からは少し距離がありますが、熱海の代表的なパワースポットとして知られており、「渚町エリアの開運スポット」として紹介される可能性も考えられます。
また、伊豆山神社の参道の途中には、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)の木彫りの像が祀られており、これが「巨木に彫られた開運仏」ではないかと推測されます。
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— 小原里美 (@obarasatomi3333) September 27, 2023
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役小角とは?—修験道の祖となった波乱の生涯
役小角の生い立ちと修行
役小角(えんのおづぬ)は、飛鳥時代の西暦634年(舒明天皇6年)に、現在の奈良県葛城市(大和国)で生まれたとされています。幼少期から聡明で、特に仏教や陰陽道に精通し、山岳修行を通じて霊力を得たと言われています。
その後、吉野山や熊野の山々で修行を積み、仏教・道教・陰陽道を融合させた独自の修験道を確立しました。そして、山岳信仰を基盤とし、過酷な自然の中で心身を鍛える修行法を広めたと言われています。
空を飛ぶ力と超人的な霊力
役小角には数々の伝説が残っていますが、その中でも特に有名なのが、「空を飛ぶことができた」という逸話です。山々を自在に行き来し、遠く離れた場所でも一瞬で移動することができたとさえ言われています。まさに超人的というか仙人ですね。
また、水を自在に操り、雨を降らせたり止めたりできたという記録もあり、その霊力の強さが伝説として語り継がれているほどです。
伊豆への流刑—朝廷に危険視された仙人
しかし、こうした神秘的な力を持っていたために、時の朝廷から危険視されてしまいました。
特に藤原氏などの貴族たちは、彼の影響力を恐れ、「妖術を使って人々を惑わせた」との罪を着せ、699年(文武天皇3年)に伊豆へ流刑となってしまいました。
しかし役小角は反抗することなく流罪を受け入れ、伊豆の山々で修行を続けました。しかし、伊豆にいる間も不思議な霊力を発揮し、最終的には許されて奈良に戻ったと伝えられています。
伊豆山神社の役小角社とご利益
ここから開運仏の予想に移りますが、伊豆山神社の鳥居をくぐると、本殿へ向かう長い階段が続いています。この階段の半ばを過ぎた右側に、境内社である足立権現社に役小角社が鎮座しています。
伊豆山神社の階段には途中にいくつかの境内社がありますが、本殿までの登りが厳しいこともあり、多くの参拝者は初めの祖霊社で拝礼をし、そのまま本殿へ向かってしまいます。そのため、足立権現社の役小角社は見落とされがちな場所にあるのです。これがあまり知られていない理由ではないかと推測します。
役小角社のご利益とは?
この社には、かつて伊豆に流された役小角が祀られており、「運命開拓の神」として信仰されています。また、彼の伝説に基づき、足腰の健康や強化を願う参拝者が訪れるとされています。
特に足腰の弱い方が祈願すると、神のご加護で「強足」になると信じられています。これは、役小角が「空を飛び、山々を自在に駆け巡る力を持っていた」ことに由来しているのでしょう。
これが開運仏と言われるゆえんではないかと推察します。
伊豆山神社を訪れる際には、ぜひこの役小角社にも立ち寄り、運命開拓や足腰の健康を願ってみるのも良いですね。
伊豆山神社の詳細とアクセス
住所:静岡県熱海市伊豆山708-1
アクセス:伊豆山神社前バス停から階段を189段
階段を上がる途中に役小角様が祀られている足立権現社があります。
乗車:JR熱海駅4番バス停(七尾団地、七尾原循環、伊豆山循環)【A41・A42・A43・A45】
降車:伊豆山神社前バス停(約7分乗車)
公式サイト:関八州総鎮護 伊豆山神社(伊豆神社・走湯神社の起源となった総本社)
巨木に彫られた開運仏のまとめ
「帰れマンデー」の予告では、熱海市渚町エリアで「巨木に彫られた開運仏」を探す企画が予定されています。その正体について調査したところ、熱海市内の有力な候補として伊豆山神社の役小角像と推察しました。
役小角は修験道の祖として知られ、彼の伝説には「空を飛んだ」「霊力を持っていた」「伊豆へ流刑された」「神に昇華した」など、驚くべき話が数多く伝えられています。
そして、伊豆山神社の境内には役小角社があり、運命開拓や足腰の健康にご利益があるとされています。本殿へ向かう途中にあるため、多くの参拝者が見逃しがちですが、ぜひ立ち寄り、役小角の神秘的な力を感じてみてください。
番組放送後に、実際に紹介された開運仏の詳細を追記予定です。熱海観光の際は、渚町エリアとともに伊豆山神社にも足を運び、役小角社を参拝してみてはいかがでしょうか?
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