タイヤの製造年月の確認方法は?速度記号などのタイヤの表示について徹底解説。

車のこと

車のタイヤに書いてある様々な数字や記号。そこには車のタイヤの大きさやホイールの大きさ、どのくらいの速度まで耐えられるものなのか。さらには製造された時期など、様々な情報が入っています。その意味を知ることでタイヤの交換タイミングや交換できるタイヤの大きさについても知ることができますので確認していきましょう。

タイヤの製造された時期の確認方法

タイヤの側面を確認していくと、4桁の数字が書かれているのが確認できると思います。
0821の場合、2021年の8週目(2月下旬ころ)に製造されているという意味です。
ただし、この記載はタイヤの片方にしか印字されていないので、取り付けた状態で外側に出ていない場合もあるので注意が必要です。

この情報から考えるのは、経年劣化による交換時期です。
タイヤが摩耗して交換する場合は、スリップサインを確認すればよいですが、それほど走行距離がなくて、タイヤが摩耗していなくても、タイヤは劣化していきます。
概ねですが、夏タイヤで5年程度、冬タイヤで3年程度を目安に交換をしていくと良いと思います。

その他のタイヤ表記の意味

私が乗っていたシビックのタイヤにある表記は 235/40R18 95Y です。
それぞれの意味はこのようになります。

235:タイヤ幅の呼称(㎜)
40 :扁平率(%)
R :ラジアル構造
18 :リム径の呼称(インチ)
95 :ロードインデックス(LI)
Y :速度記号
それぞれの意味を以下に記載いたします。

タイヤ幅の呼称(㎜)

235/40R18 95Y
タイヤ幅はタイヤの断面幅を表します。進行方向からタイヤを見た時の横幅が235㎜ということになります。

扁平率(%)

235/40R18 95Y
扁平率はタイヤの断面幅に対するタイヤの高さの比率を表しています。
タイヤの断面幅はタイヤの幅を指し、以下の公式で導き出せます。
扁平率 = タイヤの高さ ÷ タイヤの断面幅 × 100(%)
つまり、扁平率が低いほど接地幅が広がり、タイヤの高さが低くなると言えます。

ラジアル構造

235/40R18 95Y
タイヤは「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」に分けられ、Rはラジアルタイヤであることを示しています。
この2つはタイヤの骨格によって区別されます。ラジアルタイヤの方が性能面でも経済面でも優れており、ほとんどのタイヤがラジアルタイヤです。
※バイアスタイヤは比較的製造方法が容易であるため、モーターサイクル用、産業車両用、建築車両用、農業機械用のタイヤとして多く使用されています。

リムの呼称(インチ)

235/40R18 95Y
ホイールのサイズを示しています。この場合、18インチのホイールを使用するタイヤということになります。

ロードインデックス(LI)

235/40R18 95Y
ロードインデックスは加重指数ともいわれ、規定の条件の下でそのタイヤ1本が支えることができる最大負荷能力を表す指数です。
以下にJATMA規格ロードインデックス表(一部抜粋)を示します。この図から最大負荷能力は、指定空気圧前輪225(2.3)、後輪220(2.2)であるため、前輪で675㎏後輪で655㎏までの負荷に耐えられるタイヤということになります。

・・・が、シビックハッチバックにおいては、続きがありますので、次項のロードインデックスエクストラロード規格をご参照ください。

Kpa200210220230240
LIkg/㎡2.02.12.22.32.4
80405415430440450
81415425440450462
82425440450465475
83440450465475487
84450460475490500
85465475490500515
86475490505515530
87490505520530545
88505520530545560
89520535550565580
90540555570585600
91555570585600615
92565585600615630
93585600620635650
94600620635655670
95620640655675690
96640655675695710
97655675695710730
JATMA規格 ロードインデックス対応表

ロードインデックスエクストラロード規格

シビックハッチバックのタイヤ表記は235/40R18 95Yですが、グッドイヤーの新車装着タイヤで確認すると、235/40R18 95Y XL となっています。
最後に加わったXLがあると、エクストラロード規格のタイヤということになり、上記のロードインデックスの表とは異なってきますので、以下に解説いたします。

ロードインデックスの仕組みとして、タイヤ内の空気の容量が大きいほど耐荷重能力が高く、ロードインデックスも高くなります。つまりインチアップすると、タイヤ内の空気の容量が減るため、ロードインデックスが下がります。そのため、空気圧をめちゃくちゃ高くして耐荷重能力を上げるということも考えられますが、JATMA自動車用タイヤの選定、使用、整備基準(2018年)では指定空気圧の0~+20Kpaの範囲で調整することとされています。そこで、扁平率の低いタイヤにはより高い空気圧を入れることで耐荷重能力を高めることができるエクストラロード規格がありますので、以下の表に抜粋します。

Kpa200210220230240250260270
LIkg/㎡2.02.12.22.32.42.52.62.7
90445465480500515535550565
91455475495510530545565580
92470485505525540560575595
93485500520540560575595615
94500520535555575595615635
95515535555575595615635650
96525550570590610630650670
97540565585605625650670690
ETRO エクストラロードインデックス対応表

つまり、シビックハッチバックの最大負荷能力は前輪575㎏後輪555㎏が正しいということになります。

速度記号

235/40R18 95Y
速度記号はスピードレンジとも言い、規定の条件のもとで走行できる最高速度を示しています。以下に記号と最高速度の関係を表にまとめます。この表から、300㎞/hまで可能ということになります。

速度記号最高速度
(㎞/h)
速度記号最高速度
(㎞/h)
A840R170
J100S180
K110T190
L120U200
M130H210
N140V240
P150W270
Q160Y300

まとめ

タイヤの表記には他にも製造年などの多くの情報が書かれていますが、今回はサイズとタイヤの最大負荷能力について取り上げました。タイヤのサイズが変わることで、タイヤの周径も変わり、速度メーターと実際の速度に誤差が出ることにもつながります。また、インチアップやインチダウンをするとタイヤ内の空気の容量が変わるためロードインデックスが変わり、最大負荷能力も変わります。タイヤを変更した上で安全に車を運転するためには、タイヤの情報を把握して、適正なタイヤを選択し、適切な空気圧で管理することが必要となります。

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