昭和の日本では、数々のユニークな動物たちがブームとなり、多くの人々の心をつかみました。特に「エリマキトカゲ」「パンダ」「ウーパールーパー」は、その時代を象徴する存在です。この記事では、これらの動物たちがなぜブームになったのか、その背景や特徴、そしてブームが終息した理由までを詳しく解説します。昭和の懐かしい動物ブームを振り返りましょう!
エリマキトカゲ:テレビCMが生んだ一大ブーム
ブームの時期ときっかけ
エリマキトカゲがブームになったのは昭和60年代(1980年代中頃)。
1984年に放送されていた『わくわく動物ランド』(TBS系列)に出てきたことが最初で、その直後に放送された三菱自動車「ミラージュ」のCMで決定的なブームとなりました。
このCMでエリマキトカゲが襟を広げて走る姿がインパクト抜群で、一気に全国的な注目を集めました。
ブームの最中には、人形やぬいぐるみなどの玩具だけでも100種類もの商品が生まれ、レコードやビデオまでも販売されるほどの熱狂ぶりでした。
もともとの生息地
エリマキトカゲはオーストラリア北部やパプアニューギニアに生息しています。普段は襟を閉じていますが、敵に遭遇すると襟を広げて威嚇します。この独特の行動が日本人の興味を引きました。
ブームが終わった原因
短期間で一気に注目を浴びたのですが、一夏だけの一過性の流行で終わりました。テレビでの露出が減るとともに、エリマキトカゲへの興味も薄れていきました。
パンダ:日本中が沸いた上野動物園のスーパースター
ブームの時期ときっかけ
パンダブームは1972年(昭和47年)に始まりました。日中国交正常化の記念として、中国から上野動物園に贈られたジャイアントパンダ「カンカン」と「ランラン」が登場したことで、日本中が熱狂。連日多くの人が上野動物園を訪れ、一目見ようと長蛇の列ができました。
もともとの生息地
ジャイアントパンダは中国の四川省や陝西省などの竹林地帯に生息しています。その愛らしい白黒模様とおっとりした動きが多くの人を魅了しました。
ブームが終わった原因
パンダの人気は長く続きましたが、やがて話題性が薄れ、新たな動物ブームやエンタメの台頭によって一時的な熱狂は収まりました。それでもパンダは現在も不動の人気者です。
今でもパンダの子どもが生まれると上の駅のエキュートでは、パンダ商品があふれかえりますね。
ウーパールーパー:名前の響きが生んだ奇跡のペットブーム
ブームの時期ときっかけ
ウーパールーパーブームは1985年に起こりました。
カップ焼きそばの「U.F.O」のCMにピンク色の謎の生き物(アホロートル)が登場し、世間の話題となりました。この時のCMで「ウーパールーパー」と紹介されていたのが始まりです。
その愛嬌のある顔と名前のインパクトで、ペットショップに問い合わせが殺到。小さな水槽でも飼える手軽さも人気を後押ししました。
もともとの生息地
ウーパールーパーは、メキシコの湖沼に生息しています。幼形成熟という独特の生態で、一生エラを持つ姿のまま成長します。
ブームが終わった原因
過剰な需要により乱獲が進み、一時的に飼育個体が入手しにくくなったことや、飼育難易度の高さが理由でブームは収束しました。しかし、今でも熱心な愛好家によって飼育されており、ひそかに人気が上がってきています。
現在は設備も良くなり、飼育難易度も以前ほどではないため、今ある人気は長く続くのかもしれませんね。
まとめ~昭和の動物ブームが教えてくれるもの~
以上、昭和を彩った動物ブーム!エリマキトカゲ・パンダ・ウーパールーパーのブームの始まりと終わり、もともとの生息地を徹底解説をお届けいたしました。
昭和の動物ブームは、メディアの影響力が非常に強かった時代だからこそ生まれた現象といえます。それぞれの動物たちは、日本人の好奇心や驚きの感情を刺激し、瞬く間にブームを巻き起こしました。
現在、動物に関する情報はSNSや動画サイトを通じて広がるため、ブームの形も変化しています。しかし、昭和の動物ブームには、その時代ならではの素朴な温かみと人々の一体感があり、今なお語り継がれています。
昭和を彩った動物たちのストーリーは、懐かしさとともに多くの学びを与えてくれるでしょう。
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